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俺だけ異世界転移していないらしい 〜異世界で俺と結婚した三人の嫁が、転移前の俺を必死に攻略してくる  作者: nayaminotake


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第21話 第二回ツーエー勇者部隊会合…でも、俺だけベッドで爆睡中

 駅徒歩5分にそびえる高級タワーマンション・・・その最上階が水原真希の自宅兼、個人スタジオだ


「すごぉ―――い」「マジで景色最高だな!」


 30畳はあろうかという広いリビングに通されたツーエーの面々


「飲み物は、そこのラウンジの冷蔵庫にあるから好きに飲んで頂戴・・・それじゃ皆揃ったみたいね」


 真希がジンジャーエール?ぽい飲み物を口に運ぶ


「事前に伝えていた通り、今日エミリと薫が、傀儡化した一般人に襲われたわ・・・」


 ザワザワするツーエーの面々・・・


「連中の目的は、言うまでもなく巧の身柄・・・」

「アタシらは当然断って、逃げたんだよ―――」

「まぁ巧っちとの契約もあるしね」


「そこに偶然にも御神が駆けつけて来た…って訳か?」


「うん・・・巧っちがバイトしてるエミリんところの喫茶店にウチの妹を逃がしたのね・・・」


「―――それで巧君が、妹さんの代わりに志田さんを探しに向かった・・・と?」

「相変わらずなんだから・・・」


 麗華は寝室の方へと視線を向ける・・・

 その視線に気づいた服部が安心したほうに胸をなでおろすと


「そっか・・・巧は無事なんだな・・」

「えぇエミリが傍にいる限り、巧っちに滅多な事は無いけど・・・」


「肋骨数本が骨折・・・右腕の骨にヒビ・・・打撲に関しては数えきれないわ・・・」


「「「「!?」」」」


 服部、松前はもちろんツーエーメンバー全員が息を飲んだ


「クソッ!連中ブチ殺してやる!!行くぞ松前!」

「お、おい待て服部!」

「あぁ!?テメェ俺たちの巧が、ここまでされて黙ってろってのか!?」


 完全にブチ切れ状態の修斗を抑える為、熊井君と藤堂君が修斗の両腕を掴む


「テメェら放しやがれ!俺一人でも巧の仇を取りに行ってやる!!」


 パシッ!


「!?」


 修斗の頬を真希は平手で叩いた


「落ち着きなさい、修斗・・・頭に来てるのは貴方だけじゃないの―――」

「!?・・・お、お前ら・・・」


 修斗がツーエーの面々を見渡すと全員の魔眼が、これでもかと怒りに光輝いていた


「―――修斗まだ話は始まったばかり・・・今の巧に深皇の力はないわ」

「水原の言う通りだ、服部・・・今あそこで寝てる巧は、ゼブルディアで暴走を諫めてくれた深皇じゃない」


「クッ・・・分かってる、すまねぇ頭に血が上ってしまってよ」


 ドカッとソファーに座り直す服部

 その様子を見て真希は話をつづけた


「つまり、邪神の欠片がまだ残ってて何らかの方法でこっちの世界へと浸食して来てる・・・と、見て間違いないと思うわ」


 ツーエーの面々も考え込んでいる


「事実、邪神の影を名乗る漆黒の魔物と既に2回も遭遇している・・・ガーゴイル、ケルベロスと・・」

「ゼブルディアの最初に潜ったダンジョン、アビスの中階層でよく見かけた魔物だな」

 真希の口にした邪神の影の名に松前が反応し、


「で、今回の傀儡化された一般人を操っていたのが・・・確かモスマンって呼んでた様な・・・」

「モスマンか―――それは聞いた事が無い名だ・・・もしかしたら使徒かもしれんぞ」


「リンちゃんは?巧っちの所?」


 リンの覚醒職は治癒師、スキルとして回復を使える者は沢山いるが、リンは回復特化したパーフェクトヒーラーなのだ


「だったら、ひと安心だな」


 松前が安堵の溜息を漏らす


「それがね・・・そうでも無いんです」


 麗華が暗い表情でそう呟く


「どういう事だ?」

「―――変だと思いせんか?巧君は黄瀬さんと一緒だったんですよ?超メイドの・・・」


「「「!?」」」


 一斉にエミリへと視線が向く

 だが、エミリはずっと俯いたままだ


「保住さんも同じで・・・あの保住さんが2時間以上も治療を続けても、まだ――――」


 松前は状況を理解しハッと顔を上げる


「御神に俺たちの支援が効かない・・・いや、効きにくい・・・のか?」

「―――えぇ恐らくは・・・」


「あ、あの・・・真希さんらは・・・巧さんに支援が効きにくい原因について・・・何か心当たりがあるんでしょうか?」


 色が、控えめに手を上げそう尋ねる

 ―――が、真希も麗華もその原因に心当たりがないため首を横に振る


「これは不味い状況だぞ、邪神の欠片がこっちの世界に浸食して来てる状況で未だ深皇として覚醒してない御神は、連中の格好の的だ・・・」


「しかも私らの支援が十分に発揮できない・・・」

「だから・・・是色の力で巧さんを探した時も、巧さんが近くまで来ないと検知できなかったのね・・・」


「まぁそうじゃな・・・お主らには、なにゆえ巧殿に力が届かぬのかの原因は到底分からんで御座ろうな」


「!?お、おい!真人お前には、巧が支援を受け付けてない原因がわかるってのか!?」


 シュッ


 真人は服部に肩を掴まれそうになる瞬間、別の場所へと影移動した


「―――あぁ今、服部殿が口にしたそのままが答えでゴザルよ」


「あぁ?真人!もったいぶらずに教えろよ!!」


「支援を受け付けない・・・受け付けない・・・拒絶・・・拒否・・・!?そ、そうか」


「キヒヒヒ、修斗さすが・・・後で褒めてあげよう!」


「う、うん・・・って、それより洋子!つまり、俺たちへの信頼度と親和性が薄いから、巧と俺たちの壁になって支援が受け付けにくくなってるって事か!」


「うむ、流石は軍師殿・・・つまり、今の巧殿にとってはお主らは、信頼に値しないクラスメート・・・そういう事でゴザルよ」


「「「「・・・・・・・・・・・」」」」


 巧との関係を少しずつ改善していけば良いと楽観視していたツーエーの面々

 だが、邪神の欠片の浸食が確実となり、使徒と思われる存在まで近づいているとなると、悠長な事を言ってられない


「何とか巧からの信頼を取り戻さねば・・・」

「いっそ皆で謝っちゃうのはどうかな?」

「だめで御座ろう・・・時期が悪すぎるでゴザル、今、皆一斉に謝罪しても巧殿から疑念を持たれるだけでゴザルよ」

「でも、連中はまっちゃくれないわよ、巧が深皇に覚醒すれば別なんだろうけど・・・今はその方法も分からないし・・・」

「そうだな、もう悠長な事は言ってられないな―――GW前の球技大会、GW中、GW空けの体育祭・・・そこら辺のイベントがチャンスだな」

 服部と松前は顔を見合わせ頷く


「それと、巧君の身辺警護だよ・・・学校にいる間は、是空の私と是色の色が居るから邪神が来ても直ぐに感知出来るけどさぁ、学校外の巧君が心配だよ・・・ほら、私ら部活もあるじゃん」

「まぁ巧君を守る為なら、バスケ辞をめてもいいんだけど」

「わ、私も巧さんの為なら・・・・」


 空と色が覚悟を見せる


「―――それはダメね、二人とも」


「!?な、何でよ真希!この期に及んでの独占欲なら、見るに堪えないわ!」


「違うわ・・・もし巧が自分のために空と色がバスケを諦めた・・・って知ったらどう思う?」


「!?そ、それは・・・」

「巧さんなら・・・きっと色たちに申し訳ないって・・・自分を責めるかも・・・」


「そう、だから巧の為に自分を犠牲にするような事は絶対にダメ・・・」


 ガチャ


 寝室のドアが開き、荒い息遣いに上気した頬で白いシャツに汗で肌が張り付き下着が透けてしまっている保住リンが出て来た


「ふぅ~何とか治療終わったよぉ~マジ疲れたぁ~」


 ラウンジの冷蔵庫を開け、コーラのペットボトルをラッパ飲みした


「どうだったリン・・・治療師の力は、今何割位巧に届いてそうだった?」


「ふぅ―――ん?あぁ~そうだねぇ―――今の時点で3割も受けつけてくれて無い感じかな」

「でも、前回のケルベロスに噛まれた傷は、もう少し早く治療出来てなかった?」


「そうなんだよねぇ――何が違うのかな?」


「今は、俺たちの出来る事をしよう!まず球技大会なんだが、俺に一つ策がある―――」


 松前が、皆に指示を出す


「松前の作戦は良いとして、伊藤姉妹が心配していた巧の放課後の警護はどうする?」

「―――バイト中はアタシらで、タクミンの警護するよぉ~ねぇ薫―――」


「うん、実はリンとウチもエミリん所の喫茶店で、バイトする事に決まったの―――」



 ――――うん、俺の知らぬ間にそんな会話が行われていたらしい


 え?それより何か首筋に赤い痕が・・・これって何だ?知ってる人いたらコメントで教えてくれ

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