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雷蔵伝・魔境奇譚  作者: まろやかポン酢風味
2番目の刺客
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亡者の襲撃

(いや)(かん)じがする(きり)(なか)(はい)ると、即座(そくざ)にかつ極端(きょくたん)視界(しかい)(わる)くなる。()(かたむ)きかけていることもあり(たに)あいの(みち)(とく)薄暗(うすぐら)い、そこにこの異様(いよう)(きり)である。(ひかり)(かげ)というものがなく、とにかく薄暗(うすぐら)いうえに()()ばした距離(きょり)よりも(さき)はほとんど()えないのだ。(おと)気配(けはい)周辺(しゅうへん)に4つ(あし)(けもの)無数(むすう)にいることがわかるし、1間半(けんはん)くらい(さき)に2つ(あし)のものが(ある)いている足音(あしおと)気配(けはい)察知(さっち)できている。だが、(きり)(はい)って5・6()ほど(すす)んだとき、突然(とつぜん)背後(はいご)から足音(あしおと)がしない気配(けはい)(かん)じた雷蔵(らいぞう)()()くと、そこには青白(あおじろ)(かお)()まみれの鎧武者(よろいむしゃ)()っていた。不思議(ふしぎ)なことに、(うで)()ばした(さき)はほとんど()えないはずの(きり)(なか)で、1(けん)ほど(さき)にと(かん)じられる距離(きょり)()っているその鎧武者(よろいむしゃ)姿(すがた)だけははっきりと()えたのだ。


()()太刀(たち)をぶら()げるように(ちから)なく(にぎ)()っていたその(おとこ)無言(むごん)のまま雷蔵(らいぞう)(にら)めつけつつ、左手(ひだりて)()()げると雷蔵(らいぞう)(ゆび)さした。雷蔵(らいぞう)はなぜ自分(じぶん)(ゆび)さされなければならないのか理解(りかい)できなかったが、相手(あいて)(よろい)意匠(いしょう)自分(じぶん)(よろい)意匠(いしょう)(おな)じであることから、もしかすると味方(みかた)武家(ぶけ)なのではないか?と予想(よそう)できる。また、大鎧(おおよろい)をつけたうえで(かぶと)(かぶ)っていることから、身分(みぶん)(たか)そうだがその(かお)雰囲気(ふんいき)には一向(いっこう)(おぼ)えがない。雷蔵(らいぞう)はその人物(じんぶつ)のことを()っているような()もするのだが、どうしても(おも)()せない。雷蔵(らいぞう)がまごついていると、その武者(むしゃ)太刀(たち)()()げて両手(りょうて)でしっかりと(つか)(にぎ)り、太刀(たち)(かま)えを八相(はっそう)にして雷蔵(らいぞう)()かって突進(とっしん)してきた。


(たが)いの距離(きょり)(のち)1(けん)という(ところ)でその武者(むしゃ)太刀(たち)(すこ)()()げた。八相(はっそう)からの袈裟懸(けさが)けに()りつけてくる動作(どうさ)初動(しょどう)だ。雷蔵(らいぞう)背後(はいご)(あと)ずさりすることで相手(あいて)斬撃(ざんげき)間合(まあ)いから(からだ)退()かせ、ゆるく(なな)(した)()げるようにして()っていた大太刀(おおだち)相手(あいて)正面(しょうめん)()けてけん(せい)する。だが、相手(あいて)はそのまま袈裟懸(けさが)けに()()けてきた。雷蔵(らいぞう)中段(ちゅうだん)(かま)えから剣先(けんさき)(みぎ)()けながら(つか)(ほう)左上(ひだりうえ)()()げる(かたち)相手(あいて)袈裟懸(けさが)()りを()(なが)そうとしたが、相手(あいて)太刀(たち)雷蔵(らいぞう)大太刀(おおだち)をすり()けて雷蔵(らいぞう)(みぎ)鎖骨(さこつ)()たった。()たったというよりは、その太刀(たち)雷蔵(らいぞう)鎖骨(さこつ)をすり()けながら(かれ)(からだ)(とお)()ぎて()ったといった(ほう)正確(せいかく)といえよう。本当(ほんとう)斬撃(ざんげき)であれば、鎖骨(さこつ)表面(ひょうめん)にある肩上(わだかみ)()たって()まるはずだが、すり()けたのだ。まるで実態(じったい)がないかのように。


雷蔵(らいぞう)はその時点(じてん)で『亡者(もうじゃ)か!』と(おも)ったが、相手(あいて)太刀(たち)自分(じぶん)鎖骨(さこつ)をすり()けた瞬間(しゅんかん)、その部位(ぶい)激痛(げきつう)(はし)った。(ほね)(かた)いものが()たると、いかな偉丈夫(いじょうぶ)とはいえ流石(さすが)()(がた)い。(おも)わず左手(ひだりて)鎖骨(さこつ)()()てながら前屈(まえかが)みになる。しかし、相対(あいたい)する武者(むしゃ)()()ろした太刀(たち)をもう一度(いちど)()()げた。この|ままだと雷蔵(らいぞう)背中(せなか)強烈(きょうれつ)打撃(だげき)()けて地面(じめん)にたたきつけられ、()(たい)になったところでとどめを()されてしまう。それを()ける唯一(ゆいいつ)方法(ほうほう)は・・・。雷蔵(らいぞう)(いた)みを()しのけ、自分(じぶん)奮起(ふんき)させるべく()たけびを()げながら、がら()きになっている(てき)武者(むしゃ)(むね)()()んだ。(けん)間合(まあ)いには内側(うちがわ)外側(そとがわ)がある、その内側(うちがわ)間合(まあ)いの(そと)()たわけだ。これによって、(てき)()(たお)しつつ(てき)上段(じょうだん)からの斬撃(ざんげき)(かわ)すはずだった。ところが、雷蔵(らいぞう)はその武者(むしゃ)(からだ)透過(とうか)して敵武者(てきむしゃ)後方(こうほう)()()してしまったのだ。雷蔵(らいぞう)(おどろ)くと同時(どうじ)に、そのままつんのめって(たお)れこんでしまうのであった。その直後(ちょくご)(かれ)前屈(まえかが)みになっていたあたりに無数(むすう)石礫(いしつぶて)()()()(えだ)()しに地面(じめん)にたたきつけられる(おと)がしたが、(かれ)(みみ)には(とど)いてはいなかった。

以下2点について、判断が分かれるため確認させてください。


**Q1.** 「その映像が雷蔵の鎖骨をすり抜けながら彼の体を通り過ぎて行った」の「映像」の部分

- A. 「刃」の誤字と考え「その刃が雷蔵の鎖骨をすり抜けながら」に修正

- B. 「太刀」の誤字と考え「その太刀が雷蔵の鎖骨をすり抜けながら」に修正

- C. その他のご指定


**Q2.** 「質の間合いには内側と外側がある」の「質の間合い」の部分

- A. 「剣の間合い」の誤字と考え「剣の間合いには内側と外側がある」に修正

- B. 「打撃の間合い」に修正

- C. その他のご指定


A/B/Cでそれぞれお答えください。


なお、以下の誤字は自動修正しました。

- 「雷蔵はそのままつんのめって倒れこんでしまうのであた」→「雷蔵はそのままつんのめって倒れこんでしまうのであった」(誤字:脱字)


また、本文中の「肩上わだかみ」は既にルビが振られていたため、そのまま活かしています。

    1.B、ちょっと頭の中がごっちゃになってたんだよね。「まるで太刀の映像が…」みたいなつもりだったんだけど、ホログラム画像が人体に当たって「透過していく」というような表現にする必要はなかったかもしれない。雷蔵目線で描くのであれば。

2,C、「太刀」の誤変換だけど、「剣の間合い」の方が一般的かな。

※ 肩上はルビを入れておかないと「かたうえ」とされてしまうと思った。

了解しました。確定します。


**確定事項**

- 「その映像が雷蔵の鎖骨をすり抜けながら」→「その太刀が雷蔵の鎖骨をすり抜けながら」

- 「質の間合いには内側と外側がある」→「剣の間合いには内側と外側がある」


肩上わだかみ」のルビ配慮、承知しました。全文にルビを振ります。


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