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*Ⅵ*
こうして19日、まだ日の入り前の時刻から、ウィルはごそごそと動き始めた。しかし、彼らはまだ中学生である、止める手立ては残されていなかったのか? それは彼らの間で何遍と繰り返された問いであった。
"本当にやるのか?"
"怖くないか?"
"無理についてこなくていい。"
"家族が心配するぞ。"
だがそれらの言葉が空疎に感じられてしまうほどの、血の秘密。というものが彼らの間にはあった。ウィルは、糸目は、互いの血の美しさを知っていた。それは反戦でも軍拡でも政治でもSNSでも生活でも仕事でも娯楽余暇でも悪意でもただの未熟、実体の無いものが蔓延る世界の中で唯一見つけたものだった。
ウィルは地元の有力者宛にこの手紙を投函してから学校に向かった。以下はその内容である。




