魔石研究
女の子と暮らしていける?
彼女にも働いてもらおうか?
彼女にも自力であったかいお風呂にはいれるように何かつくれるのか?
彼女に私の生活サイクルを話していなかったので、全面的に私が悪い。
平謝りして、彼女に許してもらったので、私は、お風呂場へ、彼女は焚火の方へと別れた。
家族以外と暮らしたことが無い私では、考えつかなかったハプニングがあり、お風呂場で落ち込んでいた。
頭からお湯をかぶり、髪や体を洗って、湯船につかる。
暫く湯船につかり、お風呂場のお湯づくりを説明もしていなかったことに気づく。
今現在は、私の魔法でお湯を作り出していたし、その前は、お湯を沸かして水で薄めて適温になるまで交互にいれていたのを・・・・・
魔石が電池代わりになるし・・・属性魔石になるんだから、これから水が出たりお湯が出たり出来ないのか?
若しくは、池から引いている水を温める事が出来ないか?
食料の問題も多少は何とか出来たし、今日から魔石を使った道具作りを始めてみようか。
お風呂から上がり、灯と共に朝食の準備を行い、食べて、灯に家の周りを案内し、畑や湧き水の出る池を周り、外周の説明も行う。
「これで、一通り説明したけど、灯には畑の世話をしてもらいたいと考えている。」
「畑ですか?」
灯は、顔をこてんと横にしながら聞いて来た。
「あぁ、野菜は、家の外で見つかったものを採取してあるのが、いくつかあるが、それだと食べつくして終わりになる可能性がある。畑で栽培出来たら、外で採取しなくて済むし、数も増やせると思うんだ。」
「まぁ、そうですね。雑草とか生えて、育たなかったら食べられないですし、でも私、野菜の時期的なものとか知りませんよ。」
「あぁ、それな。私もよくわからないんだけど、畑みたいにしたとこに植えてみているんだけど、枯れる様子は無いみたいだし、小さめの大根を試しに抜いてみたら成長していたんだ。茄子も収穫した後に、又、花が咲き始めて、実が付き始めているのがあるんだ。」
灯と畑に向かい、実際に茄子の実がなっているのと、収穫後に花が咲き始めた処を見せる。
「ただ、胡瓜とか早めに収穫しないと、美味しくなくなるんで、収穫と一部残して、種が出来るまで放置した結果とかまとめて欲しいんだ。雑草の草むしりや水遣りなんかも。」
話しながら、二人して胡瓜を収穫していく。茄子や大根・人参も収穫し、倉庫に運ぶ。
畑に植えた野菜の収穫もお願いし、私は、魔石での道具作りの研究に向かう。
水属性の魔石と火属性の魔石を鑑定しながら、作りたい蛇口を黒い木で作っていく。ここに収めて、どうにか出来ないか?
魔法陣か?媒体が必要か?それとも魔力か?
ああでもない、こーでもないと試行錯誤しながら魔石を『鑑定』しているが、『クラフト』スキルも反応しない。
進展しないまま、お昼ぐらいの時間になっていた。お腹を空かせた灯が呼びにきたので、一旦止めて、お昼ごはんを作る。
鍋に水を入れて、根菜である人参と大根を茹でて、火が通ったら、玉ねぎと茄子を入れて塩で味付けしたシンプルな野菜スープに焼いたオークの肉を入れ、煮込んだものだ。
灯に野菜多めで、お肉を少し入れて、お腹の調子を見てもらうことにした。
塩だけなので、出汁もないシンプルなものだが、煮崩れしそうになるぐらい煮込んだので、野菜のうまみも出ているので、食べられなくはない。後は、塩もみした胡瓜と水で冷やしたトマトの輪切りとミニトマト。主食であるパンも米もない食卓だけど、お腹いっぱい食べられる事に感謝しながら、二人で食べて、食後にジャスミン茶を飲む。
パックのお茶がまだ残っていたので、使っているが、毎食飲んでいたら、すぐになくなってしまうので、今後は、ちょっと減らす様にしていこうと話合った。
お茶の木とか見つかったら、緑茶が出せそうだし、大麦とか見つけたら麦茶も出来そうだし。
採取に行くときに、探してみよう。
私は、又、魔石の使い方を研究しに行き、灯には、お城みたいな家の掃除を軽くでいいので、お願いした。勢いに任せて、広く作ってしまったので、出来る範囲から進めてもらうことにして、彼女に丸投げしてしまった。
灯と別れてから、又、魔石の研究に戻り、属性の付いていない魔石を『鑑定』で、ずっと見ていたせいか、喉が渇き飲み物を飲もうとしたら、魔石を落としてしまった。床に落ちた魔石が割れて、破片が辺りに散らばるのをみて、『クラフト』スキルが、何か反応した。もっとよく、魔石を『鑑定』すると魔石の効果に『触媒』と出て来た。
床に落ちた魔石を拾い集め、『石魔法』で作ったすり鉢に入れ、粉状にしたものを『鑑定』すると、『魔道具を作る触媒』と出て来た。
「おぉぉ~。」思わず、声が出てしまっていた。
そこから先は、『クラフト』スキルにより、『触媒』を使って、魔力供給用の魔石から『属性魔石』に魔力を送れることが分かった。『触媒』と魔石をどう繋ぐのかが問題だが、必要素材の中に『魔力水』という項目を見つけた。『魔力水』を『鑑定』で見てると、『高濃度の魔力を含んだ水』と出て、作り方も分かった。一定の水をガラスのコップに入れ、それに魔力を流していくと『ポーション用の水』になるが、更に魔力を込めて飽和状態にまですると『魔力水』になるらしい。
「だったら、作ってみるしかないな。」
家にあったガラスコップに魔法で出した水を入れて、魔力を流してみる。魔力を流す方法は、魔力だけを集めて水に混ざると意識させていくと徐々にコップの中の水に魔力が移っていく。少量ずつしか溜まっていかないが、15分ぐらいで変化が起きて来た。コップの底の方からキラキラと輝く魔力の粒子がたってきたので、『鑑定』で見てみると『ポーション用の水』になった。さらに30分ぐらい魔力を流してみると魔力に何かの抵抗が当たる感じがして、流すのを止めて『鑑定』してみると『魔力水』になった。
一つ作るのに大分時間がかかったので、もう少し効率良く出来ないかと、最初の水作りの段階で魔力を込めてみたら、『ポーション用の水』が出来た。だが、水作りでいくら魔力を込めてみても、その先の『魔力水』にはどうしても出来なかった。仕方が無いので、『ポーション用の水』を作ってから魔力を込めてみると、20分ぐらいで2つ目の『魔力水』が出来た。
魔石の粉に少量の魔力水を入れ、パン作りの様に捏ねていくと纏まってきたので、更に魔力水を入れ、ある程度の柔らかさにして、形を整えて、乾燥させると電池ボックスの様になった。そこに魔石を入れて、先端に『属性魔石』を取り付け手に触れながら『アクア』を唱えてみると、水が出て来た。手を放してみても水は出て来たので、構造はこれでいいみたいだ。
何とか試作は出来たみたい。




