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異世界と融合した世界で生きていこう  作者: KAI


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彼女の名は?②

家に連れてきてしまったけど・・・・・・共同生活できるの?

お風呂から上がった彼女は、顔を真っ赤にしながらお風呂場の入り口から小さい声で呼びかけてきた。


近づこうとすると、入り口の戸を閉めてしまうので、少し考えて閉まった戸の前から声をかける。


「もう少しで、ご飯が出来るけど、食べられそう?」


「あの、あの、助けてくれて・・・・ありがとうございます。服も・・・・・・でも、でも、もう一枚・・・・羽織るもの・・・・・ください・・・・」


頭にクエスチョンマークを思い浮かべながら、私は答えた。

「分かった。一寸待ってて。」


彼女にゆったり目のトレーナーを持ってくると、入り口の戸が少し開いて手だけが出て来た。

手にトレーナーを渡してしばらくするとゆっくりと出て来た。


「足元段差になっているから気を付けて。」

「・・・・」

顔を赤らめながら出て来た彼女は、慎重に段差を降りて、立ち止まってしまう。


「あぁ、サンダル持ってくるから、それを履いて」

履いていた靴も泥だらけになっていたので、履くのを躊躇したのだろう。


サンダルを履いたのを確認して、焚火の近くまで誘導する。

「お腹の調子はどう?痛いとか、下っているとかないかい?」

「だ、大丈夫です・・・・」

「それでも、今日は、野菜スープで我慢してね。」


じっくりと煮た野菜スープをお椀に入れ、彼女に手渡す。彼女の名前さえも知らない私だが、見るからにまだ中学生かそこらの年齢の少女が、やつれ果てた状態なのは放っておけないので、お腹を満たしてもらおうとしていた。


ゆっくりとだが、確実に食べ終えて、食後のお茶として出したジャスミンティを手渡し、話を始める。


「そういえば、まだ自己紹介していなかったよね?私は、一条 蒼衣と言うんだ。君の名前は?」

渡したジャスミンティを少し飲んで、彼女は答えた。

「・・・・わ、私の名前は・・・・新菜 灯です。中学2年です。」

「・・・・そう、どういった字を書くの?」

「灯台の灯で『あかり』です。」

「それで、どう呼んだらいいかい?」

「あかりで構いません」

やっと、彼女の名前も聞けたし、まだご家族のこととかどういった状況で私と出会ったのか聞くと、またパニックを起こしてしまうんじゃないかと考えそれ以上の事は、聞けなかった。


もう少し時間をおいて、彼女から話せるようになったら聞くしかないか?そう考えたので、焚火の火を見つめ、私から話をせずにしばらくの間、二人とも焚火の火を見つめていた。

やがて、彼女が眠そうになっていたので、声をかける。


「眠そうだね?後ろの2階に客間があるんで、案内するから眠った方がいいよ」

「・・・・はい・・・・」


まだ、家の明かりまでは作れていないので、懐中電灯を手渡して、2階に案内する。

私は、オイルランタンを持ち、部屋へと案内するが、入り口の戸を開けて、いざ入るとなった瞬間、彼女はちょっと戸惑いながら部屋へと足を踏み入れる。

部屋には、もとから自宅アパートにあった来客用にと用意してあった布団一式をそのまま置いておいたので、それを使ってもらうことにした。


「私の部屋は、反対側だから気にしないで寝て。トイレは、1階に降りて奥にあるから。」

私は、そう言って戸を閉めて焚火の元へ戻り、寝酒としてお酒を飲むことにした。



焚火を眺めながら、ちびちびと酒飲む。

酒を飲みながら、今日の出来事を思い出す。

(今日は、色々あったな。久しぶりに激戦を繰り広げたし)

2階を見上げ、見えないが2階の客間を見やる。

(女の子を助けたし)

(はぁ~どう接したらいいんだ・・・・中学生とか・・・知り合いで深い付き合いのある子なんていないし・・・・)

(私、女性の付き合いもそんなに無いし・・・・話題が合うかどうか・・・・)


お酒でちょっと体もぽやぽやしてきたので、そろそろお風呂に入って、寝ることにした。もう、なるようにしかならないという気持ちで、出たとこ勝負しかないと決めてお風呂に入るためお風呂場に向かう。

彼女が着ていた下着や服が目に入ってしまって、なぜ彼女が、上着を欲しがっていたのか理解できた。

彼女が絞ったのだろうが、力が足りず、まだ乾きそうにない服たちに温風の魔法を掛けて乾かしていく。

その後は、服たちを意識せずに、お風呂に入って、部屋に戻る。





翌朝いつもより遅い時間に起き出して、愛用の木刀で型の修練をしていく。一振り一振り体幹がズレていないか、切っ先が止まる位置の確認等緩やかに行っていると、入り口の方から物音がした。


「おはよう。よく眠れたかい?」

私は、修練を続けながら、声をかける。

「・・・・お、おはようございましゅ。」

灯は、眠そうな声で、ちょっと語尾がかみかみで返事をしてきた。

「朝食作りは、もう少し後だから・・・顔洗ったりしたかったら、昨日のお風呂場に洗面台があるから」

そう声をかけると、灯は、ふらふらとお風呂場の方に向かう。

もう少し修練を続けて行き、木刀から変えて、槍の修練も一通り行っていった。




(さて、そろそろ修練終わるか・・・・)

灯の存在を忘れていて、お風呂に入って、汗を流そうと考えお風呂場に向かう。




お風呂場の入り口を開けると、パンツだけを履いて、今まさにブラを付けようとしていた灯の姿があった。お互いに固まり、ただお互いの姿を見ていた・・・・

灯の手からブラが落ちて、ぽとりと床に落ちる・・・・

(やばい、やっちまった・・・・)

一瞬、頭が真っ白になったが、平静なふりをして、入り口を出て、ドアを閉め、階段に腰を下ろす。


(やばい、やばい、やばい、ど、ど、どう謝れば・・・・・)

対人スキルの低い私は、どうしたらいいのか分からない。素直に謝るか、開き直るか・・・・


静かになったお風呂場の入り口から、顔を真っ赤にした灯が出てくる。


罵声を浴びせられるのかと身構えていると、

「ご、ごめんなさい・・・貧相なものを見せてしまって・・・・・・・・・・もし、見たいのなら出来れば・・・・・・・・・・ベッドで、・・・・・お、お願いします・・・・・」


声が、だんだんと尻すぼみになっていく。

最後の方は聞こえづらかったが、レベルが高くなったせいで、身体能力が強化されて最後まで聞こえてしまった。


「ご、ごめん。まさか着替えているとは、思わなかったので。」

「いえ、着替えるのが遅かったので・・・・・」


彼女も私の横に座り、説明をしだす。

顔を洗おうと脱衣所に入った後、お風呂にも入りたいと考えて、湯舟の方にいったが水に戻っていたので、ゆっくりとタオルで拭いていて遅くなったのだと、それから昨日まで来ていた服や下着を洗濯していたことを思い出して、乾いていることを確認して着替え始めたところに私が、入ってきてしまったと。



このぐらいならセーフですか?

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