↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
第三皇女の約束  作者: トカゲ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

91/101

第90章 泊まる場所


次の日。


朝。


目を開ける。


天井。


いつもの。


昨日。


地図を見た。


故郷まで。


三日。


たぶん。


私なら。


もっと。


途中で。


食べる。


休む。


眠る。


その。


眠る場所。


まだ。


知らない。


⸻


朝食。


ヴィオラ。


アルベルト。


カイル。


ノア。


ミーナ。


いつもの。


人。


いつもの。


場所。


食べながら。


昨日の話を。


思い出す。


近い宿なら。


一度。


見に行ける。


「……アルベルト」


「どうした?」


「宿」


アルベルトが。


少し考える。


「ああ。昨日の話か」


覚えている。


「今日。行けますか」


ヴィオラが。


こちらを見る。


アルベルトは。


すぐには。


答えない。


「先生に聞いてからだな」


そうだった。


「……はい」


待つ。


⸻


先生。


診察。


腕。


脚。


背中。


「この前は?」


「鞄を。持ちました」


「どのくらい?」


手で。


小さい。


を作る。


「これくらい」


「重かった?」


「最初は。軽かったです」


「途中から?」


「重かった」


先生が。


頷く。


「今日は?」


「大丈夫です」


少し。


考える。


「肩が。少し」


動かす。


痛くは。


ない。


でも。


この前使った。


感じ。


「じゃあ、重いものは持たない」


「はい」


「それで、今日は何をするの?」


「宿を。見ます」


先生。


止まる。


「宿?」


説明する。


故郷。


何日も。


途中で。


眠る。


知らない宿。


だから。


先に。


見る。


先生が。


最後まで聞く。


「泊まるの?」


首を振る。


「今日は。見ます」


「それならいいよ」


今日は。


見るだけ。


⸻


馬車。


ヴィオラ。


私。


今日は。


二人。


ノアは。


来ない。


「暇じゃない?」


聞いたら。


「今日は本当に暇じゃない」


と言った。


本当に。


が。


ついた。


少し。


面白かった。


⸻


町。


知っている道。


店。


曲がり角。


人。


今日は。


少し違うところで。


曲がる。


馬車が。


止まる。


窓の外。


建物。


二階。


大きい。


でも。


屋敷ほどではない。


人が。


出てくる。


別の人が。


入っていく。


荷物。


馬。


馬車。


「ここ?」


「うん」


ヴィオラ。


宿。


見る。


外からなら。


普通の。


建物。


でも。


ここで。


知らない人が。


眠る。


朝になったら。


また。


出ていく。


少し。


不思議。


⸻


降りる。


ヴィオラの手。


今日は。


借りる。


入口。


近づく。


扉。


開く。


音。


声。


食べ物の。


匂い。


知らない人。


何人も。


いる。


少し。


止まる。


ヴィオラも。


止まる。


「戻る?」


首を振る。


まだ。


大丈夫。


「……入る」


⸻


中。


広い部屋。


机。


椅子。


人。


食べている。


話している。


荷物。


壁。


階段。


奥。


知らない場所。


知らない人。


でも。


町で。


見た。


知らない人とは。


少し違う。


ここでは。


同じ場所に。


しばらく。


いる。


「ここで。食べる?」


「食べられるよ」


「眠る?」


「部屋は上」


上。


見る。


階段。


⸻


宿の人。


ヴィオラが。


話す。


私のことは。


詳しく。


言わない。


部屋を。


見せてもらう。


階段。


上る。


ゆっくり。


廊下。


扉。


いくつも。


人の声。


するところ。


しないところ。


一つ。


開く。


⸻


部屋。


ベッド。


机。


椅子。


窓。


それだけ。


屋敷の。


客室より。


小さい。


見る。


天井。


知らない。


ベッド。


知らない。


窓の外。


知らない景色。


胸の奥。


少し。


固くなる。


でも。


前にも。


あった。


違う天井。


客室。


最初は。


怖かった。


次の日。


少し。


違った。


その次。


夜を。


越えた。


「どう?」


ヴィオラ。


考える。


「……知らない」


「うん」


「でも」


もう一度。


部屋を見る。


「前より。大丈夫」


ヴィオラが。


少し笑う。


「そっか」


⸻


ベッド。


近づく。


触る。


少し。


硬い。


「寝てもいい?」


「今日は見るだけじゃなかった?」


そうだった。


見る。


だけ。


でも。


「……少し。座る」


ヴィオラが。


宿の人を見る。


大丈夫。


らしい。


座る。


ベッド。


沈む。


いつもの。


ベッドとは。


違う。


客室とも。


違う。


でも。


ベッド。


「眠れそう?」


聞かれる。


考える。


分からない。


「……たぶん」


ヴィオラが笑う。


「どっちの?」


最近。


聞かれる。


たぶん。


考える。


「まだ。分からない方」


「そっか」


それで。


いい。


⸻


部屋を出る。


廊下。


階段。


下。


途中。


人と。


すれ違う。


知らない人。


少し。


避ける。


相手も。


避ける。


それだけ。


下。


食堂。


さっきより。


人が増えている。


声。


少し。


大きい。


「夜も。こんな感じ?」


「宿によるけど、たぶんね」


「静かじゃない?」


「家とは違うからね」


家。


ヴィオラが。


普通に。


言った。


私も。


普通に。


聞いた。


⸻


外。


息を。


吐く。


疲れた。


歩いたから。


だけでは。


ない。


知らないものが。


多かった。


「疲れた?」


「……はい」


すぐ。


言えた。


「帰る?」


宿を見る。


まだ。


見ていないところ。


ある。


馬を休ませる場所。


食事を作るところ。


他にも。


たぶん。


でも。


今日は。


見る。


見た。


「……帰ります」


⸻


馬車。


揺れる。


窓。


宿が。


小さくなる。


泊まらなかった。


眠らなかった。


食べなかった。


見ただけ。


それでも。


昨日まで。


宿は。


地図の途中にある。


知らない場所だった。


今日。


建物を見た。


中に入った。


階段を上った。


部屋を見た。


ベッドに座った。


まだ。


眠れるかは。


分からない。


でも。


何も知らない場所では。


なくなった。


⸻


屋敷。


着く。


扉。


開く。


ミーナ。


「おかえりなさいませ」


「……ただいま」


今日は。


すぐ。


出た。


⸻


午後。


部屋。


ベッド。


横になる。


天井。


いつもの。


静か。


宿とは。


違う。


知らない人の。


声も。


しない。


少し。


安心する。


でも。


思う。


あの部屋も。


もう。


一度。


見た。


次に行けば。


今日より。


少し。


知らなくない。


客室も。


そうだった。


最初は。


違う天井。


次は。


昨日と同じ。


違う天井。


それから。


朝が来た。


なら。


宿も。


たぶん。


同じ。


いきなり。


眠らなくていい。


まず。


見る。


次に。


少しいる。


それから。


できそうなら。


眠る。


一つずつ。


⸻


故郷まで。


何日も。


かかる。


途中で。


知らない場所に。


泊まる。


昨日は。


それが。


少し。


怖かった。


今日。


怖くなくなった。


わけでは。


ない。


でも。


怖いものの。


形が。


少し。


分かった。


建物。


階段。


部屋。


ベッド。


人の声。


知らない天井。


形が。


分かれば。


次に。


何をすればいいかも。


少し。


分かる。


知らない場所は。


一度。


見れば。


一度見た場所に。


なる。


たぶん。


今日は。


見る方の。


たぶん。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。