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第三皇女の約束  作者: トカゲ


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第69章 アルベルト

次の日。


居間。


昨日。


知った場所。


今日は。


迷わない。


たぶん。


ノアが。


先にいる。


「おはよう」


「……おはよう」


ヴィオラも。


いる。


「今日は庭じゃないの?」


庭。


行く。


でも。


その前。


見る。


扉。


「父さん?」


一回。


ノアが。


笑う。


「気になってたんだ」


気になる。


まだ。


知らない人。


一人。


「もう帰ってるよ」


帰っている。


なら。


会える。


◇


足音。


廊下。


近づく。


止まる。


扉が。


開く。


男の人。


昨日。


見た。


写真。


同じ。


でも。


少し。


違う。


大きい。


写真より。


怖そう。


私を見る。


止まる。


「……この子か」


低い。


声。


ノアを見る。


「何その反応」


「どういう反応をしろと」


昨日も。


聞いた。


似ている。


カイル。


親子。


たぶん。


「父さんまで兄さんみたいなこと言うなよ」


「カイルが何を言った」


「何を言えばいい、って」


アルベルトが。


少し。


考える。


「そうか」


薄い。


同じ。


「ほら!」


ノアが。


言った。


何が。


ほら。


ヴィオラが。


笑っている。


◇


アルベルトが。


近づく。


私の前。


少し。


離れて。


止まる。


「アルベルト・アークスだ」


知っている。


「この家の主をしている」


主。


それも。


分かる。


たぶん。


「騎士でもある」


それも。


知っている。


「真面目」


ノア。


「黙っていろ」


「姉さんに弱い」


「ノア」


声。


少し。


低くなった。


ノアが。


黙る。


ヴィオラを見る。


笑っている。


事実。


らしい。


アルベルトが。


息を。


吐く。


「……昨日、余計なことを聞いたようだな」


一回。


「そこは頷かなくていい」


難しい。


◇


「君のことは、ヴィオラから聞いている」


私の。


こと。


どこまで。


「長く眠っていたこと。最近、目を覚ましたこと」


それだけ。


「まだ無理はできないことも」


ヴィオラを見る。


ヴィオラが。


頷く。


「だから」


アルベルトが。


私を見る。


「この家では、無理をしなくていい」


無理。


していない。


たぶん。


「その顔」


ノア。


なぜ。


「お前は黙っていろ」


「父さんも分かる?」


「分かる」


そんなに。


分かりやすい。


らしい。


少し。


困る。


アルベルトが。


椅子に。


座る。


私も。


座る。


「何か聞きたいことはあるか」


ある。


たくさん。


でも。


言葉。


まだ。


足りない。


考える。


昨日。


ノアに。


聞いた。


どんな人。


今日は。


本人。


なら。


「……きし?」


「そうだ」


胸を。


指す。


「第三騎士団?」


ヴィオラが。


少し。


驚く。


違う。


アルベルトが。


首を振る。


「私は第一騎士団だ」


第一。


ヴィオラは。


第三。


カイルは。


どこ。


「……カイル?」


「第一だ」


同じ。


「ノアはまだ騎士じゃないぞ」


ノア。


「分かってるよ」


でも。


なりたい。


たぶん。


「……きし?」


ノアを。


見る。


「なるよ」


すぐ。


答えた。


「絶対」


絶対。


強い。


言葉。


でも。


嫌じゃない。


「そう」


言えた。


ノアが。


少し。


笑った。


◇


「他には?」


アルベルト。


聞きたい。


こと。


この家。


写真。


昨日。


四人。


「……おかあ、さん」


静かに。


なった。


ノアが。


少し。


下を見る。


ヴィオラも。


笑っていない。


アルベルトが。


私を見る。


「妻は亡くなっている」


亡くなった。


いつ。


聞きたい。


でも。


今は。


言えない。


「君がここへ来るより前だ」


そう。


なら。


会えない。


写真。


四人。


一人。


足りない。


違う。


最初から。


写っていなかった。


「写真には、私たち四人しか写っていなかっただろう」


一回。


「妻が亡くなった後に撮ったものだ」


そう。


なのか。


「別の写真もあるよ」


ヴィオラ。


「今度、見せるね」


今度。


一回。


見たい。


「母さん、綺麗だったぞ」


ノア。


「お前はほとんど覚えてないだろ」


アルベルト。


「写真で知ってる」


「それは知っているとは言わん」


「知ってるだろ」


難しい。


知っている。


覚えている。


違う。


らしい。


また。


一つ。


知らないこと。


◇


庭へ。


行く。


アルベルトも。


来た。


なぜ。


「今日は休みだからな」


それは。


分かった。


でも。


なぜ。


一緒。


ノアが。


小さい声。


「姉さんに言われたんだろ」


「聞こえているぞ」


やっぱり。


姉さんに。


弱い。


らしい。


ヴィオラが。


笑う。


「私、何も言ってないけど」


ノアが。


止まる。


私も。


アルベルトを見る。


アルベルトは。


前を。


歩いている。


「……父さん?」


「散歩くらいする」


そう。


なのか。


庭。


昨日より。


知っている。


道。


昨日。


届いた木。


今日は。


通り過ぎる。


アルベルトが。


歩幅を。


合わせている。


私に。


何も。


言わない。


でも。


速くない。


少し。


分かった。


この人。


真面目。


騎士。


反応。


薄い。


ヴィオラに。


弱い。


それから。


たぶん。


優しい。


知っていること。


また。


一つ。


増えた。


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