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朝は神社で掃除をしていた最弱の巫女見習い、今日から魔法学園に通います。  作者: 九尾


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第67話 「余韻の中」

 私達は控室に戻って、少し休んでから一度その場を後にしていた。


 現在、中央広場の噴水付近のベンチで集まって間食のサンドイッチを食べていた。


「決勝戦は来週…1週間の休憩期間があるんですね?」


 私はマテリアルプレートをミィさんに見せてもらいつつ、決勝戦の日程情報を見ながらも頑張ってくれた皆を撫でていた。


「…ん。作戦会議期間」


「ほ、本当に決勝戦に行けるなんて…」


「下剋上って本当にできるのね…」


 エルマさんとクローディアさんはそれぞれ思い思いの様子で呟く。


「とはいえ、一回見せた狙撃も戦車ももうできへんよな。どうするん?」


「今その事についてもグループチャットで相談しておりますわ?」


 そう言いつつ、ルーテリアさんは私のマテリアルプレートをポチポチと操作して私の代わりに議題を上げてくれていた。


「すみませんルーテリアさん…まだ遅くて…」


「構いませんわ。向き不向きはありますもの」


 キナコが私の手元に体を預けるように座りつつ、木の実をカリカリと食べる。


「てかめっちゃ不思議に思ったねんけどさ。キナコってどこでそういう木の実仕入れてくるん?」


「確かに…?。普段昼間はよく私の懐で寝てますが…夜に調達しに行ってるんでしょうか…?」


 実際の所ポヨン・ヒヤン・フラワ・メロデ・アシスは何度も帰っているが、キナコはずっと私にくっついていたのもあり、どこから木の実を持って来ているかわからなkった。


「~…キナコ?どこか私が寝てる間に行ってるんですか?」


 私がそう言うと肯定とも否定ともつかない様子で「ぴっ」と鳴く。


「…実際に見てみる?」


「できるんですか?」


 ミィさんの発言に疑問に思いながら「じゃあ、お願いします…?」と言う。


「…とりあえず、夜寝る前にやる。…セリアは何時も通り寝てて良い。」


「じゃあ…わかるにしても明日ですかね?」


「そうなりますわね」


 そう言いつつも私はご飯を皆にあげつつ、一緒にご飯を食べていく。


 ──その頃。


 1年生の下剋上を起こしたのが火を付けたのか、全学年がやる気を出しており、大いに盛り上がった。


 その中でもそれぞれの学年でMVPが出ていた。


 2年生のSランク、3年生のSSランクも掲示板に出ていた。


「今回の対抗戦はすごいな…全員一歩も引かないから賭けとしては難しいが…。」

「賭けとしては最高に面白い盤面ではあるな。」

「どこも最初のでやる気を出したものね」

「とはいえSSがいる所はやっぱ1番人気か──」


 という声を聞きつつ、ガーバントは観客たちの横を通り過ぎていた。


(4組の勝利のせいで他の学年にも火をつけたか…やはり賭け事としては相当荒れているな。)


 そう思いながらガーバントは職員たちがいる所に帰る。


 昼を過ぎる頃には二年生の代表が決まり、その後まもなく三年生の決勝進出者も決定した。


 ──そんな中、職員室。


「ほう。今年の1年の効果もあってか、接戦だな?」


 そう言いながら結果表を見つつ、ヴェインはコーヒーを飲んでいた。


「例年通り、3年のはSSであるゼルフィスにロヴィーノの対決になったか。」


「あの二人は去年も隙がなかったですからねぇ。火と治療のフェニックスに水と幻惑の大妖精と言われる二人だと毎回荒れるのは仕方ないっすけど。」


 クラウスもその記事を見ながら手元でカチャカチャと開発をしながら言う。


「なぁなぁ、1年の4組は優勝すると思うのだ?」


 兎を抱えて撫でつつメルフィスが言う中、イリスは肩を竦める。


「どうでしょうねぇ~…。内容としては面白いですが、あの程度ではSSの魔力で叩かれてしまうかと?私的には下剋上は面白い展開ですが。」


「下位ランクが無謀な下剋上を仕掛け始めているというのは小耳に挟んだが…。」


 ヴェインが分析する中、ガーバントは一行に「お疲れ」と言いながら座って今回の資料を見ていく。


「お、そのファイル的に今回の荒事とかの提出っすか?」


「あぁ。相変わらずランク差別で怪我が起きていてな」


「無理難題なパシリをしたりする行為か。あまり治療棟を利用しないでいてくれると助かるんだが…。」


「変にプライドが高いのが多すぎてたぶん無理なのだ。この前も二百人以上は来てただろ?」


「240名な、メルフィス」


 そう言いつつもヴェインはコーヒーを飲み切る。


「だが去年の対抗戦期間で240名だ。今回はGランクをリーダーにした4組が決勝進出を果たしたのもあってか、増え方は割と緩やかになると見ているが──」


「観測は観測だ。結果ではないだろう」


 そう言いつつガーバントが言い切る前にほぼ音もなく歩いてローレファルスが入室してくる。


「お、ローレファルスさんも今から休憩っすか。ならそろそろ自分は行かないとっすね」


 入れ替わるようにクラウスは手を振って歩いていく中、メルフィスも「ならこっちもなのだぁ…」と伸びをしながら言いつつ兎を抱えて歩いていく。


「確かに。まぁ──、出来うる限り効果は出てほしいものですね~?」

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