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朝は神社で掃除をしていた最弱の巫女見習い、今日から魔法学園に通います。  作者: 九尾


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第12話 「日課の始まり」

私は給湯室でお茶をいつも通りに茶葉を用意する。


水を入れ、置きつつ、何時ものように火を灯して炊いていく。


派手さもなければ、特別なこともしない。


強いていうなら蒸らすために火を止めて数分放置するなどはします。


「どうぞ。」


そう言って私はローレファルス先生やルーテリアさん、ルイネさん、ミィさんにお茶の入った湯呑を渡す。


「…いただく。」


そう言って飲む前に一瞬止まってから確認するように少し見て、一口。


「…美味い。」


再度口に含んで、味を確かめるように飲む。


「…やっぱりこれ。」


「なんや、落ち着くなぁ…」


「えぇ、気持ちがスッとするような雰囲気ですわね」


「ふふっ。朝によくこうやって作ってるんです」


そう言いながら私も一口飲んで、ほっと一息つく。


(茶葉もこちらが用意したもの…水質調査も異常はなかった…魔力測定も異常なし…が)


ローレファルスはお茶を口の中で転がしながら疑問に感じていた。


(何故こんなにも落ち着く…?)


「そういえば、寮はどう致しましょう?」


「確かに、部屋離れてるもんな」


「そこは心配ない。こちらの権限で新たに実験用の寮を貸し出そう」


湯呑をコトッと起きつつ、ノートに書き込んでいく。


「本来は隔離用のやつだが、その方がお前たちも集中して一週間できるだろう」


「変な誤解は生まれそうですわね」


「わかる。なんかすーぐ目の敵にしとるからなここの同級生とか」


「…面倒くさい。」


「そうなんです?色々注意してくれる方々と思っていますが…」


その言葉を言うとローレファルス先生が噴き出す。


「ぷっ。セリアはそのままでいい。安定してる方がデータは収集しやすいからな」


「…?」


私はよくわからないですが、楽しそうなので良しとしました。


「では、部屋の鍵は渡しておく。無くさないようにな」


ローレファルス先生から差し出されたその部屋の鍵を両手で受け取り頷く。


「わかりました。一週間頑張りますね!」


「厳密に言えばうちらが頑張るんやけどな…?」


「では、一週間よろしくお願いしますわね。セリア」


「…よろしく。」


そう言つつもお茶を飲み終え、まずは元の部屋へと行き、私物を持ち出して指定された寮の方へとみんなで向かい、中に入ってみる。


「おぉ…結構広いですね…!」


「この感じやったら4人でも余裕で過ごせそうやな!」


「…ベンドもふかふか。」


「それより、部屋割りですわよ。あくまで今回は実験の為ですわよ」


「そうですね。まずは神棚などを設置しないと…!」


私はそう言って高い場所を探して棚の上に簡易的な神棚を設置していく。


「ここは基本的に物を置かないであげてくださいね」


「わかった。その下やったらええの?」


「はい。この段だけお部屋みたいな所と神棚専用の思っていただければ」


「…ん。わかった」


「でしたらまずは荷物整理ですわね。各自致しましょうか。」


皆さんで手分けをし、日用品の点検をしたりしながら整理していき、生活空間へと変えていく。


「ふぅ。こんなものですね。では今日はもう遅いので、禊をしてから就寝しましょうか」


「「禊…?」」


「…お風呂の事。セリアの癖。」


「あはは…つい普段の癖で」


禊の準備をし、そのまま浴場へ行き、体を洗ってからゆっくりと深呼吸するように湯舟に浸かる。


「なぁセリア。この時もなんかする事あるん?」


「一応瞑想がありますが、私のやり方でしますか?」


「えぇ。お願い致しますわ」


「わかりました。では下半身だけ浸かるように座ってゆっくり深呼吸してください。」


「その後、目を閉じて、心臓の音を聞く感じでゆったりとしてください」


一緒にしていくと、浴室には水の音、そして心臓の鼓動だけが各自に響くだけの静寂が広がっていく。


「…これをとりあえず3~5分ほどするんです。あくまでも落ち着かせるだけですね」


「体を落ち着かせるだけ…。意外としたこと無かったかも。こういうの」


「…えぇ。わたくしも勉強や鍛錬ばかりしていましたもの」


「…すぅ。」


「後は料理も軽く後で作るので、食べてから落ち着かせて就寝といった感じですね」


「…ご飯は食べないと」


「寝てた思ったら起きたし…」


そう言いつつ各自でやっていき、瞑想も終え、お風呂を上がり、私は白装束に着替えつつも、夜ご飯でお味噌汁、白米、大根おろしを乗せた魚の焼き物を提供し、一緒に食べる。


後日5時、私はまず起きてからそっと皆さんを起こしにかかる。


「…もう朝。」


「ふわぁ…流石にまだ眠いわ」


「…むぅ…。慣れませんわ…」


「最初はそうですよね。大丈夫ですよ」


そう言いながらまずは掃除を皆さんでしていく。


棚、勉強机や台所の付近など、目に見える場所は丁寧に掃除をする。


「…いつもこんな風にしているんですの?」


「はい。目に見える場所や埃の溜まりやすい場所は大体していますね。」


「これ毎日かぁ…。慣れれるんかなぁ」


「…疲れた。」


「最後に神棚に向かって、こうやって二礼してから、二回拍手をして一日の無事を願うんです」


見様見真似で3人もやっていく。


(今日も一日元気に過ごせますように)


「…さて、お茶にしましょうか。毎朝こんな風ですので頑張っていきましょう」


そう言いつつお茶を煮だして、淹れていく。


「冷たいんが染みるわぁ…。」


「これが昨日やってた一連の流れですのね」


「…落ち着く。」


そして和食を提供し、皆でご飯を食べ終えて「ごちそうさまでした」と手を合わせる。


その後無言でゆっくりと落ち着いてからふとルーテリアさんが言う


「…さて、時間も余裕がありますわね。ゆっくりと登校致しましょうか」


その言葉に頷き、4人一緒に学園へ登校する。

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