2 安定
仮の復興は複製とアンドロイドで何とかなった。これから本格的な復興が始まる。計画的に理想的な復興をしたい。
2 安定
当面の危機は何とか乗り切った。取り敢えず領民の衣食住の問題は何とかなっているし、魔獣の問題もクリアーできた。後は正しい領地経営に向けての取り組みだ。農民、職人、商人なりのそれぞれの生活があったはずなのに何もかもなくなってしまった。今は複製とアンドロイドが生活を維持しているが、領民のそれぞれの生活を取り戻して正常な領地経営に戻さなければならない。どう戻していくか打ち合わせなければならない。マリエールはアンドロイドに相談した。
「先ず農業ですが、村単位で農地の整備をさせましょう。村長なり村の責任者を窓口にして何時までどんな支援が必要かはっきりさせる必要があります。無用な支援は却って人のやる気を阻害してしまいます。次に職人ですがそれぞれどんな職人であったかによって支援の仕方も様々です。こちらのやらせたい事それぞれの職人がやりたいことをすり合わせする必要があります。商人はアンドロイドが手助けできます。アンドロイドとマリエール様は共有アイテムボックスがありますから輸送は担えます。販売だけ商人が担うでしょう。職人や商人はギルドのようなものが必要かも知れません。いずれにしても計画的に復興させる必要があります。領地経営の責任者はマリエール様ですが計画は私が立案しましょう。マリエール様のご許可をとって領民の意見を聞いてアンドロイドに執行を任せましょう。正しい領地経営ができるように計画します。」
領地の自然が激変したほどの大災害だ。被害が小さいわけがない。幸い我が領には複製とアンドロイドがあった。仮復興は割りと容易だった。ここからは時間がかかるだろう。計画的に整備したい。理想的な領にしたい。
災害の規模が判ってきた。やはり男爵領が一番災害の被害が大きいが国の東部に被害が出た。男爵領が国の東端でその東には砂漠しかないのがせめての救いだろう。津波の被害は男爵領にしか起こっていない。
アンドロイドが復興の立案を持ってきた。事業と産業と流通の要は領が担うことなっている。よりよい農作物、家畜、海産物、製品にはより高い価格で購入される。領に売れば年貢も不要だ。直営する事業、産業、流通もある。次に基本計画だ。農地は全て網の目状にして全て正方形。灌漑や開拓も済ませ、上下水道工事済ます。職人、商人はギルドを設け、ギルドの許可と発注がある。それぞれの街に店を持ち、それぞれの仕事をする。街は上下水道工事を済ませ道路整備も済ます。
マリエールは了承した。マリエールは、
「領の人口の推移は把握しましたか。」
と聞いた。アンドロイドは、
「災害で消失した書類もあり災害前の人口がはっきりしないのですが4000人は越えていたはずです。現在の人口は1826人です。」
予想以上の被害だ。領主一族が全滅したのだ。ありうることなのだろう。アンドロイドが1万体いる。過剰な数だろうか。その事を聞いてみると、
「今は復興中ですので幾らアンドロイドがいても足りないくらいです。本格的に復興が始まれば更に需要が高まります。」
アンドロイドはそのままになった。
現在領の人口は1826人だ。人口が半減した。領主一族が全滅するくらいの災害だ。ありうる事だろう。




