第十六章 頂点の会話
皆さんのおかげで総合PVが1000を超えたので記念で何か書こうと思ってます
本当にありがとうございます
トモヒロの道場に、かつてないほど濃密で複雑なオーラが渦巻いていた。
中田は、己の中に眠る「男への情熱」と「女への執着」を完璧に調和させ、一流のバイとして成長していた
「準備はいいかしら、中田?」
トモヒロが鏡越しに問いかける。
「……ああ。ヒロミチが旅をしているんだ。きっとあいつは成長している。追いつかなければいけないんです。」
中田は漆黒の道着に身を包み、鋭い眼光を放った。
「ヒロミチ……次にお前に会う時、俺はお前の『愛』すらも凌駕する存在になってみせる。待っていろ」
中田はトモヒロに深く一礼し、嵐のような勢いで道場を飛び出していった。
中田が去って数時間後、道場の扉が音もなく開いた。
薔薇の香りが一瞬にして空間を支配する。そこに立っていたのは、かつてヒロミチたちの前に現れた水上の貴公子、セバスだった。
「……おやおや、弟子を送り出したばかりのようですね。トモヒロ、久しぶりです」
トモヒロはゆっくりと振り返り、不敵な笑みを浮かべた。
「あら、セバス。相変わらず鼻につくほど美しいわね。私の可愛い弟子を随分と驚かせてくれたみたいじゃない?」
二人が見つめ合うだけで、道場の空気がパキパキと音を立てて凍りつく。それは、この世の理を超越した「究極のゲイ」同士が放つ、魂の摩擦だった。
「世界が灰色に染まろうとしています。アンチゲイ団……彼らの『無』の侵食は、私が守る世界をも汚そうとしている」
セバスが優雅に歩み寄る。
「トモヒロ、あなたの育てたあの少年たちが、本当にこの危機を救えると思っているのですか?」
「あら、疑っているの? あの子たちは私以上に『愛』に貪欲よ」
トモヒロが立ち上がる。その瞬間、彼の肉体から虹色のオーラが爆発的に膨れ上がった。
「言葉で説明するより、私の『愛』を直接肌で感じたほうが早いわよ。……手合わせ願えるかしら、セバス?」
「……望むところです」
セバスの指先から『アクア・エステティック・スラッシュ』が放たれ、トモヒロの『レインボー・マッスル・インパクト』がそれを迎え撃つ。
ドォォォォォン!!
道場の屋根が吹き飛び、周囲の山々が振動する。
セバスの水がトモヒロの肉体をしなやかに攻め、トモヒロの筋肉がそのすべてを愛で受け止める。
音速を超える攻防の中で、二人は拳を通じて語り合っていた。
(……強いわね、セバス。あなたの美しさは、冷徹なまでの純粋さゆえ……!)
(……トモヒロ、あなたの筋肉は、すべての多様性を肯定する大地の包容力だ……!)
数分間の激突の後、二人は同時に動きを止めた。道場は半壊していたが、二人の顔には清々しい笑みが浮かんでいた。
「……十分です。あなたの『愛』、そしてあの子たちに託した希望、確かに確かめさせてもらいました」
セバスは服の乱れを整え、再び霧の中へと消えようとした。
「セバス、あなたも行くのでしょう? 決戦の地へ」
トモヒロの問いに、セバスは足を止めずに答えた。
「ふふ、さあ。私はただ、美しい結末を見届けたいだけですよ」
一方、旅を続けるヒロミチ一行。
「……なんだか今、すごいプレッシャーを感じたよ」
「ええ、大亀さんも震えてる。誰かが戦っているのかしら?」
ヒロミチは多分師匠かなと思った。
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