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イヌ征哉

「あなたー」

「ぱぱー」


ぴくぴくっ

征哉の探知機が反応したのか、耳がぴくぴくと動いている。


「うお!あの声は俺の愛しきハニーと愛娘の愛らしい美声ではないか!!んじゃな、ゆみ!あけみちゃんとケント君も!」


わおん!

飼い主に駆け寄るイヌよろしく、走り去って行った征哉の後ろ姿をいつもの光景だなーと思いつつ呆然と見送っていた。

そのうちしっぽが生えるんじゃないかと思いながら見つめていると、ふと二人の存在を思い出した。

---あ、忘れてた…


つい何分か前まで言い争っていたのが嘘のように静まりかえっていた。

嵐でも去ったかのようだ。


「あ、じゃああたしも帰るね!また明日ね!」


そう別れを告げて踵を返そうとすると急に腕を引かれた。


「待て真田!」

「待ってゆみ!」

「うおいっ!」


二人から後ろに引かれて、止まらずにはいられなくなってしまった。

仕方なく振り向くが


「…」

「…」

「…」

---なにこの沈黙…


「ごめんね、ゆみ」


と沈黙を破ったのはあけみだった。

---でも何に謝ってるの?


「へ?」

分からず間抜けな声を出してしまった。


「一から話すから聞いてくれる?」


「…うん」


あけみの真剣な顔に何事かと身構えて返事をすると


「実は私たち付き合ってないの!」


「は?」

・・・なんじゃそりゃ?

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