大黒柱
夜。
時刻はアメリカ現地時間で午後7時数分前といったところ。
1階のダイニングにある長方形のテーブルを葉菜とリア、ターシャ、そしてエレナの4人が囲んでいる。
横辺にエレナが座り、そこから反時計回りにリア、葉菜の順番に座っており、リアの対面は空席で葉菜の対面にはターシャが座している。
あの空席は恐らくまだ見ぬリアの父親の席だろう。
葉菜はテーブルの上に乗せられた料理に目を凝らす。
初見のような気がする料理だけど、これは何だろう?
『これはガルボっていう料理よ。鶏とオクラが入ったカレーのようなものかしら』
質問を抱いた目線に気がついたのか、エレナが簡単に料理の説明をしてくれる。
なるほど、これはガルボという料理なのか。
改めて名前を聞いてみても、案の定未知の料理だった。
「葉菜が来るって決まった時から、最初の料理は何にするかって考えてたんだぞ。ガルボならアメリカの伝統的料理だし、日本人の口にも合いやすいからってこれにしたんだ」
今この場にガルボがある由来を知り、自然と視線がエレナの方へと向く。
そこにはニコニコと優しく微笑むエレナがいる。
湯気の立ち上る料理のように、心までもポカポカと温まるのを感じた葉菜は、照れを隠すかのように、
「いただきます」
と両手を合わせ、アメリカ初の食事を開始した。
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大変大変美味しい夕食を終え、お風呂が沸くのをリビングのソファでゆったりと待つ。
洗い物を手伝おうかと進み出たが、
『気にしなくていいのよ。リアと同じようにこの家の子だと思って暮らしてくれていいんだから』
と聖母様もビックリな慈愛に満ちた声音でそう言ってくれた。
甘い優しさにすっぽりと包まれた葉菜はリア、ターシャと並んでテレビを見ている。
4割位は何を話しているのか理解できないが。
そして、あと数分でお風呂で沸くというところで、ガチャッと家のドアが開く音が鼓膜を震わせ、連動して葉菜の心臓も激しく揺れた。
この時間に家のドアが開くということはつまり―――――――
『お父さんだ!』
と、ターシャがソファから飛び降り、玄関へお出迎え。
お、お父さんといえば一家の大黒柱、その家で一番偉いということ…………だと思う。
とかソファ一人でパニックを起こしているうちにリビングのドアが開き、リア父との初顔合わせを果たした。
『ただいま……………リア?』
『おかえりーっと。ちなみに、私に言われても関係ないからなー』
父親の口から発せられた名詞とクエスチョンマークのイントネーションのみでその言葉が内包する意味を察したらしい何とも優秀な娘リアは携帯を弄りながら返事を返す。
お父さんお父さんと愛娘ターシャに名前を呼ばれながらも、微動だにせず視線を泳がせ続ける父親と、パニックの末に歌舞伎の見得のようなポーズで固まった葉菜との視線がようやく合致し、互いの瞳を結ぶ線分と化した。
線分から漂う何ともいえない気まずい雰囲気に耐えられなくなった父親がようやく口を開いた。
『あーっと………はじめまして?』
それを受け、カァッと顔が熱くなっていくのを感じた葉菜は、素早く見得モードを解除し、ペコーーッと腰を折った。
『は、はじめまして!留学生の永咲葉菜です!よろしくお願いします!』
恥を無理やりにでも吹き飛ばそうと、懸命に初めましての挨拶をする。
ステイ先の大黒柱との対面は、紅の恥に染まるものとなった。
みなさまこんばんは!イロハです!
あるいはおはようございますこんにちは!
腰が痛くて困っております。
腰痛に悩まされ、鈍痛の続く左上の歯に悩まされ、
ここ最近体にガタが来ているのではないかと
錯覚に陥っております(苦笑)
みなさま、今日病気も流行って
おりますので、体調には十分お気をつけください。
それでは今回はここで終わりに致します!
ありがとうございました!
また次回もよろしくお願いします!
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【次回投稿予定日は 4月5日 22時 です】




