妹萌え
アメリカ領、ホノリア宅。
あれから荷物の片付けを続けること数十分。
聞きなれない物音を感じ取った気がした葉菜は、荷物から視線を外してリアに尋ねた。
「今、何か物音がしなかった?」
「多分私の妹だな。すぐ部屋に来ると思うけど…………ほら」
耳を済まさなくても聞こえてくる、ドタドタとした足音。
徐々に大きくなるそれは部屋の入口の前でピタリと止んだ。
『ただいまおねえちゃんっ…………んん?』
想像の5倍くらいの勢いで開いたドアに葉菜は肩を跳ねさせる。
驚かせた元凶ちゃんはパッと見5………いや、小学4年生くらいだろうか?
リアよりも少しばかり明るめの短い髪を束ねてピョコッとしたサイドテールにしている。
葉菜と目が合った元凶ちゃんはあたふたとしながら何かを話さなければと一生懸命に言葉を脳内検索していることが雰囲気から伝わってくる。
「あー……Nice to meet you?」
語尾を上げながらとりあえず先手を打ってみる。
すると、小さく飛び退き、両手の人差し指の先をツンと突き合わせる。
『ほら、前から言ってただろ。ちゃんと挨拶するんだ』
ピシッとリアに指示を出されてようやく観念したらしい元凶ちゃんは、最初の元気は何処へやらなしおらしい声で話し始めた。
『あの………はじめまして、私はターシャです。10歳です。よろしくおねがいします』
ズドーーン!!と脳天に雷をくらったような衝撃を感じる。
あかん………これは最強にかわいいやつや!
リミッターブレイクや!
バッと立ち上がり、ターシャの前へと進みでる。
「ぴゃっ」とかわいい悲鳴を上げながら隣に立つリアと袖をターシャに視線の高さを合わせた。
『ターシャちゃん、私は葉菜よ。よろしくね』
つとめて優しい声で語りかけながら、頭を撫でてあげる。
するとターシャはその態度に安心したのか、袖から手を離し、頬を薄桃に染めながら言った。
『うん、よろしく。ハナおねえちゃん』
はい、卒倒…………しそうなこの萌え。
これが俗に言う妹萌えというものでしょうか。
しかもちょろいと来たもんだ。
こんな子を愛しく思わずしてどうする。
絢だってかわいい妹だし、夕もどこか似たような雰囲気があると思うけど、天然の妹がやるとその破壊力は何千倍にも膨れ上がる。
平成を装いながら、優しいお姉ちゃんとしての印象を抱かせることに成功したところで、ターシャとの初顔合わせを終えた。
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「いやーしかししかし…………ターシャちゃんかわいいねっ!」
「そうだろう」
ターシャが自分の部屋へ引き上げていったところで、件の天使への感情を吐露する。
それに対し、リアは大袈裟に首肯する。
姉バカである。
「そういえば、ターシャちゃんはあまり日本語は得意じゃないの?」
「あいつは生まれは日本なんだけど、日本住みが5歳までだったし、私みたいに携帯も持ってなかったからな。簡単な挨拶くらいしかできないと思う」
私と同じ歳で日本語が喋れるリアと、7つも年下で英語が主なコミュニケーションツールとなるであろうターシャ。
なるほど、戦闘機型の機体の乗り方だけでなく、英語の勉強の方もバッチリ捗りそうだ。
「葉菜、明日2人で家の周りを軽く歩きにいかないか?」
「いーよー。土地勘もある程度は頭に入れておいたほうが便利だろうし…………あっ!」
会話をしていてピンと閃いた。
「そのついでに学校に行ってみたい!私の通う新しい学舎、どんなのか直に見てみたい!」
明日のプランを高らかに提言した。
それを聞き、微笑を浮かべるリアが同調してくれる。
「いいな、それ。これから毎朝2人で学校行くんだと思うと楽しみだ」
果たしてどんな学校に通うことになるのか。
留学前からあえて学校の外見の写真は見ないようにしてきたのだ。
このワクワクを思う存分に味わうために。
湧き上がる胸の高鳴りを必死に押さえ込みながら、2人顔を見合わせて微笑みあった。
みなさまこんばんは!イロハです!
あるいはおはようございますこんにちは!
約2日前くらいから左の上の歯が全体的に
痛くて困っております。
とはいっても、常に痛い訳ではなく、
噛み合せるとじんわーりと痛い感じですかね。
これって虫歯何だろうか……………と
恐々としながら過ごしております。
今回は新キャラ登場回でございます。
まだ登場しただけですが、これから
しっかり出していくつもりですので
どうぞよろしくお願いします。
それでは今回はここで終わります!
また次回!ありがとうございました!
※Twitterもあります!
https://twitter.com/iroha_TETUHANA
【次回投稿予定日は 4月1日 22時 です】




