機体コックピット
エリスムの中。
初めての機体を用いた授業への緊張に縛られながら宮井先生にお願いしますと頭を垂れる。
「はい、お願いします。それでは、まずはじめに………」
こうして、プリント片手に実物と見比べながら機体コックピットの確認を始める。
もちろん、内部構造も機体によってまちまちだ。
エリスムの場合は、四肢を動かすレバーに加えて、レバー1つに対しボタンが1つずつ付いている。
カメラ機能を持つ眼が付いた頭部はレバー1つだ。
既にレバー5本にボタン4つと、沢山のコントローラが出てきているが、これはよっぽど簡単なほうだ、と先生に聞いて驚く。
練習機であるため、簡略化されてはいるが、私はこの時点でパニック寸前だ。
その後も、バルカンや硬化拳といった兵装の出し方、スピード調節を行う出力機の操作方法やメーターの見方、上昇下降前進後退を行うレバーも2本。
これらを超速で扱っているであろう有名パイロット達に敬意すら覚えてくる。
つい先日高校を卒業した狩河先輩なんかも立派に操れていたんだろうな…………。
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「あ!紗愛が帰ってきタ!」
「紗愛、おかえり」
エリスムから無事に帰還した私に気づいたスフィカと夕が声を掛けてくれる。
じゃんけんによって順番が私の次に決まったクリーがビクビクしながら話しかけてきた。
「紗愛、ど、どんな感じだったんだ?」
「うーん………………最初こそクリーみたいに緊張してたんだけど、1回落ち着いちゃえば大丈夫だったよ」
「そ、そうか。安心…………とまではいかないが、少しは気が楽になったよ」
ホッと胸を撫で下ろすクリー。
ようやく和らいだ顔に私も思わず口元が緩む。
フーッと息を吐き、心と呼吸を整えたクリーは、しかし覚束無い足取りで先生の祭りエリスムへと向かっていった。
彼女の握るプリントが授業前からくっちゃくちゃになっていたのは、きっと緊張を少しでも逃がすために握りしめていたからだろう。
しばらくして戻って来たクリーも、緊張などなかったと言わんばかりの表情で戻ってきた。
続く凜と、私とクリーが交わしたような会話を繰り返している。
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授業は4時間目中盤にまで延長してしまったが、ようやくコックピット内のチェックをクラス全員が終えた。
私たちは並び順関係なく、先生と先輩達を囲んでざっと円形に集合。
先生に促され、そのお手伝い先輩トリオに「ありがとうございました」とごあいさつ。
トリオがグラウンドから姿を消したところで、授業終わりの話を始めた。
「みなさん、お疲れ様でした。初めての機体はどうでしたか? 私の受け持った班はみんなそろってガチガチに緊張していましたね」
先生の軽口にクラスメイトの輪に笑いが生まれる。
授業前の緊張度合いは大体みんな同じだったが、今はそれぞれの反応が異なる。
幸とスフィカは堂々としており、凜は毅然としている。
クリーと夕は緊張ではなく、笑いの対象になってしまっていることに対して固まってしまっている。
1年以上もクラスメイトと付き合いのある夕にこそ微塵の余裕は感じられるが、出会って1ヶ月も経っていないクリーはといえば、その固まり様、氷像の如しだ。
熱視線を浴びる氷像は今にも溶けてしまいそうだ。
思っていた以上に圧されてしまったクリーへ宮井先生は両手を軽く合わせて「ごめんなさい」と謝る。
それから全員を見合わせて、
「4時間目の残りの時間は自由時間とします。3時間目も少々延びてしまっていることですしね。今日の授業内容は、今後ペーパーでも機体内部でも簡易的なテストを行いますので、しっかり覚えておくように」
みなさまこんばんは!イロハです!
あるいはおはようございますこんにちは!
……………なんか文字うつの速くなったかな?(笑)
凄い短い時間で書き終わったように感じます。
後半の「氷像」みたいな表現が幾度となく
頭に湧いてこればもっと面白い小説に
なるのかなあ………と思いますが、
実力不足故なかなか上手くはいきませんね(苦笑)
それでは今回はここで終わります!
また次回、よろしくお願いします!
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【次回投稿予定日は 3月25日 22時 です】




