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鉄の世界に咲く花は  作者: イロハ
二捻生
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赤裸々写真展

日本領組、翌日。

クラスでの朝の挨拶を終え、1時間目が始まるまでの短い時間に私たちは凜の席へと集まった。


「おはよーみんな」


「ん、紗愛、おはよ」


「おはよー紗愛……………おっ、なんか普段より眠たく無さそうだな」


「そう? 自分的には大して普段と変わらないんだけど…………」


「ええ、今日はちゃんと生きている人間の顔をしているわ」


「い、いつもの私って…………」


「形容し難いけれど、少なくとも生気はほとんと感じられないわ」


朝早くから非人類扱いを受けてちょっと凹む。

夕が落ち込む私をよしよし慰めてくれる。

恥ずかしい。

でも嬉しいから身を任せちゃう。


「ところでっ!クリー!知らん顔してないで、こっちに混ざりなさいよ。さっきからチラチラ見てるの、バレてるわよ」


隣の席に座る銀髪がピョンッ、と跳ねる。

そして険しい表情でクリーがこちらを向いた。


「見てない」


「見てたわよ」


「気のせいだ」


「そう、ならいいわ」


凜が素っ気なくそう言い放つと、クリーの表情が構って貰えなかった子犬のようになる。


え、何あの生き物、可愛すぎない?


そして、私たちのグループには、かわいい女の子を見つけると正気を保てなくなってしまう不治の難病を患っている者が1人。


「あーーっ!クリーちゃんかわいいのでスッ!その表情(かお)、近くで見たいのでスッ!」


幸の後ろにいたスフィカが凄まじい勢いで飛び出し、クリーに抱きついた。


「ちょっ、スフィカ離れて………苦しいだろう」


僅か1日にして既に見慣れたこの光景に私は肩を竦める。

段々と、本当に苦しそうになってきているクリーの顔がいのいよ虚ろになってきたところで幸がスフィカを引き剥がした。


胸を抑え、深呼吸を繰り返すクリーに私は緩やかに話しかけた。


「えっと、クリーでいいんだよね。私は紗愛っていうの。よろしくね」


「あ、ああ。よろしく」


「なんだよ、硬いな!もっと砕けて話していいんだぞー。私は幸だ!よろしくっ」


「よろしく。すまない、初対面の人と話すのは苦手でな………」


俯き、弱々しくそう呟く。

やっぱり最初の自己紹介でのあの堅苦しさは緊張から来ていたものだったようだ。


「クリーちゃんっ、もっと笑顔笑顔ですヨ!私なんて初めからこんなに元気!」


「それは、多分あなたがが特別なだけだと思うわ………」


「あーっ、凜冷たいのでス。昨晩、あーんなに熱い夜を過ごしたの二…………」


「ちょっ……………!?」


スフィカの艶っぽい発言に凜がガタンと慌てた様子で机に手を置く。


「え、凜、一体何をしたんだ…………?」


「クリー!その目はやめて!何で私が責められてる感じなのよ!」


同居2人組のコメディに夕とクリーが赤くなって俯く。

今度は私が夕の頭をよしよーしと撫でてやる。

出来ることならクリーの頭も撫でてみたいが、付き合いの短さから遠慮してしまう。


「スフィカ!ちゃんとやったんだな!詳しく説明してくれ!」


「いいぞっ!えーと、まず最初はお風呂上がりのタオル一枚の凜ダッ!ほらっ!」


「「おおっ」」


「いやーーーー!!」


蒸気の立ち上る色っぽい凜が映った携帯を私たちの前に突き出すスフィカ。

私と幸は食い入るように見つめ、夕は手で顔を覆いながら、しかし小さく開いた指の隙間からバッチリチェックしている。

全く、おませちゃんめ。

クリーは依然顔を赤く染めたまま目を逸らした。


「ちょっと、何で写真持ってるのよ!消してってお願いしたじゃないのよ!」


「えー、撮られて楽しそうだったじゃんカー」


「っっ!!そんな訳………クリー助けてー!」


言葉につまった凜は唯一の味方だと判断したクリーへと泣きつく。

しかし、スフィカへ反論出来なかったということは……………。


「幸さん、これは恐らく…………」


「あの誕生日会での凜の態度…………間違ってなかったようだ」


低い声で、探偵っぽく囁く幸。

しかしその内容は少しも渋くない。

そしてその後も、あたふたするクリーに縋る凜を他所に。


私たちは写真集を静かに楽しんだ。

中には少々楽しそうな面持ちの凜もしばしば。


四つん這いでベッドに登ろうとする凜を背後ローアングルから激写した写真。

夜中、ぐっすりと穏やかな顔で眠る凜のかわいらしい顔。

エトセトラ、エトセトラ、エトセトラ………………。

こんばんは!イロハです!

あるいはおはようございますこんにちは!


ごめんなさいっ!数分の遅刻です!

22時ピッタリに投稿出来ませんでした………。

今こうやって後書きを書いている

場合ではありませんが、どうせ遅れて

しまったのであればちゃんと書きませう(笑)


クリー、そして凜のお話でございますね。

人見知りだけどプチ構ってちゃんなクリー。

写真を撮られて実は嬉しそうな凜。

かわいく書けてると思いますっ!


それでは、今回はここで終わります!

ありがとうございました!

遅れてすみません…………。


【次回投稿予定日は 3月11日 22時 です】


※Twitterもあります

(https://twitter.com/iroha_TETUHANA)

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