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鉄の世界に咲く花は  作者: イロハ
二捻生
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初めまして留学生

ここ白峰高校では、始業式と入学式は同じ日に行われる。


新入生の代表者が私たち先輩組に挨拶をし、私たち側の代表者が返事を返す。

……………自分の事を先輩って表現するのはいつになってもどこかむず痒いな。


その後は始業式へと移行し、みんなで校歌を斉唱。

ステージに登壇した校長先生から新入生へ向けての言葉、そして私たちへの言葉、兵士としての心得などのお話を聞く。

こういった式の場での雰囲気は他校とはあまり大差なく、校長先生からのお話はうつらうつらしながら聞くのが半ばしきたりのようになっている。


しかし、私は違った。


「2.3年生は先輩としての自覚を持って―――――――」


わかってる。


「誠心誠意訓練に励んで――――――――」


わかってる。


「立派な兵士を、高みを目指して頑張ってください」


わかってる。

いつもなら眠たくなって半目になってしまうような長い話だが、今回はとても冴えてる。


頑張らなきゃ。


その言葉しか、私の脳内には浮かんでいなかった。


=======================


白峰高校では―――――――――いや、白峰高校だけではなく、全世界の訓練校は基本的にその高校を卒業し、兵士となった者が教師となる。

そして、基本的には3年間同じ先生が担当するのだ。

しかし、本業は兵士であるため、本部に何かしらが起これば教師を一時中断し、本部へと戻ることもある。


私たちの担任である宮井先生は、特に問題なく今年も私たちの担任を受け持つこととなった。

式を終え、新しい教室へと戻ってきた私たちの前には、去年度までと変わらず宮井先生が立っている。


「はいみなさん、始業式お疲れ様でした。今年も私、宮井がみなさんの担任をすることになりました。1年間、またこのメンバーで頑張っていきましょう…………といいたいところですが」


先生が言葉を途中で切るようにして、視線を入口へと向ける。

わたしもそれに倣って入口を見ると、外には凜が立っていた。

体育館から戻ってきたときから凜がいないな、とは思っていたが、何をしていたんだろうか?


先生が凜との視線での会話を終えたあと、私たちの方へ向き直る。


「突然ではありますが、この4月から新しく仲間が加わります。それでは、入ってきてください」


いきなりの衝撃発言にみなが揃えて息を呑む…………かと思ったが、すぐに入口が開き、私たちに驚く隙も与えないままに複数の人影が入ってきた。


まず先頭は、転校生の案内業務を終えた凛が先頭に立ち、その後ろに2つの人影が連なっている。


1人はショートの銀髪をもち、深く輝く紅の双眸にはどこか攻撃的な意思が宿っているようにも見える。

身長は私よりは少々低いくらいだろうか。

いや、もしかしたら夕とあまり変わらないかもしれない。

だが、落ち着きのある佇まいは大人びたイメージを持たせる。


銀髪の子に続くもう1人は腰を超えるほどの長く美しい金髪を携えている。

薄青の瞳は好奇に染められていて、楽しげな表情で私たちを見回している。


「それじゃあ、自己紹介をよろしくね」


先生が銀髪の子へ自己紹介を促し、教壇の端へと避ける。

促された彼女は一歩前へと進み出て、静かに口を開いた。


「わ、私はドイツ領から来た、名をクリー・シュレイダムという。みな、これから約1年間、よろしく頼む」


どこか硬い印象を抱かせるクリーと名乗った少女はその場で軽く会釈をし、元の位置へ戻った。

私たちは新たに仲間に加わるクリーをささやかな拍手を持ってして歓迎する。


クリーの次は隣に立つ金髪の子が一歩前へ踏み出し名乗りをあげる。


「ハーイ、わたし、アメリカ領から来ました、スフィカ・テロースといいまス!クラスのみなさんっ、これからよろしくお願いしますネッ」


両手を広げ、声高に自己紹介をしたステラもまたペコッと腰をおる。


「はい、ありがとうございました。それでは席へ………えーと、クリーさんはそこの席、スフィカさんはあっちの席へお願いね」


宮井先生が2人へ席に座るよう指示を出す。

クリーは凜の隣、スフィカは以前まで葉菜が使っていた席だ。


「おっと、もうそろそろ休憩時間ですね。それじゃあ谷本さん、号令お願いします」



なんとも言えないよそよそしさを纏う銀髪のクリー。

頬を赤くする、フレンドリー感満載といった金髪のスフィカ。

以上2人の留学生を加えた白峰高校2年生総勢25名は、足並みを揃え、兵士へと続く道のスタートラインにたった。

みなさんこんばんは!イロハです!

あるいはおはようございますこんにちは!


メンバーから留学生が出発した次は、

逆に留学生をお迎えするお話になります。

この2人は一体どういったキャラクターなのか………

楽しみにして頂けましたら嬉しいです。


最近、顎が痛いんですよね…………(汗)

何かしら異常が起きてなければいいのですが(苦笑)

病院はすきではないので出来れば行きたくないっ!


問題が起きれば行ってきますっ!


それでは今回はここで終わりにしたいと思います!

また次回、よろしくお願いします!


【次回投稿予定日は 2月16日 です】


※本作品のTwitterアカウントのURLになります

(https://twitter.com/iroha_TETUHANA)

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