ステイ先へ
「ほー、ここがアメリカ領ですかー」
飛底機に運ばれること数時間。
緊張や不安から独り言を呟いたり、携帯を弄ったり、結局暇で眠ったりしていたら、気づいた時にはアメリカ領に立っていた。
「日本領とはまずもって雰囲気から違うといいますか…………とにかく、ワクワクする!」
最初に目に入る違いは車が右側を走っていることだ。
事前に知っていた違いではあるが、別世界の常識を改めて目の当たりにしてみると違和感を抱かずにはいられない。
周りを見回してみると、今まで慣れ親しんだ必要以上に難解な日本語は当然見当たらず。
代わりにアルファベットな皆様が出迎えてくれる。
これからお世話になります。
手始めに目の前に立っている看板を読んでやろうと右手を顎に添えたところで背後から声をかけられた。
「Hi! Are you HANA?」
「へっ!?あー………そう!じゃなくてYes!アイムハナ!」
振り返り、返事を返すと、そこにはカールした綺麗な赤毛を弾ませた同い年くらいの女の子が立っていた。
「Oh,nice to meet you.ペラペラペラペラ……………」
「!!!??? あえーとファインセンキュー!アイムケイムフロムジャパン……………あれ?」
なんとか英文を捻り出して会話を成り立たせようと奮闘しようとしていたところですはたと気づく。
「どうして私の名前知ってるの?」
遅まきながら、当然の疑問を投げかける。
思わず日本語で。
それを受けた謎の少女は俯き、小刻みに震え出した。
「だ、大丈夫…………?」
その様子が心配になって声をかける。
その心配に対する返答は思わぬ形で返ってきた。
「あははははは!!」
俯いていた頭は上へとはねあげられ、突然笑いだした。
奇怪な行動に眉根を寄せる葉菜の表情には、次の瞬間に驚きが張り付いた。
「おいおい、気づいてなかったのか? 名前知ってるのなんて、私くらいしかいないだろ」
「え、日本語!? ってことはあなたが―――――――」
わなわなと震える人差し指を少女へ向けながら驚き固まる葉菜。
その少女は赤髪を撫ぜ、左手を胸に当てて名乗った。
「そう、私が葉菜のステイ先であるホノリア家の娘、リア・ホノリアだ。よろしく!」
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「ハジメマシテハナチャン、ワタシ、エレナイイマス!ヨロシク」
「あっ、葉菜です!よろしくお願いします」
道中、様々な建物を紹介されながらリアの家へ。
玄関を開けると、エレナと名乗ったリアの母親らしき人物が笑顔で出迎えてくれた。
『さあ、いつまでも玄関に立っていないで、中に入りなさいな』
その声音から、どうやら歓迎されているようだ。
ハッキリと聞き取れるほど英語が達者という訳では無いが、中に入れと言われていることはわかった。
大荷物を抱え、「お邪魔します!」と元気に入ろうとすると、
「おい葉菜、たった今からは「ただいま」だ。しばらくの間は一緒に暮らすんだからな」
背後からリアの声が投げかけられた。
ふむ、なるほどそういうものかと思い、葉菜は息を吸い込む。
そして――――――――
「ただいまーーー!!」
と、第2の家となるホノリア家へと入っていった。
みなさんこんばんは!イロハです!
あるいはおはようございますこんにちは!
今回は葉菜側のお話になります!
最初こそこっち側視点のお話は書かない
つもりでいたんですが、さすがにそういう
訳にはいかないなっ!ということで
書いていくことにしました。
今後は2視点進行でお送りしていきます!
そして1つ、ご報告がございます。
現在は、毎週日曜日及び水曜日の午後22時に
最新話を投稿しておりますが、今週の水曜日は
投稿お休みとさせていただきます。
よって、次回投稿は日曜日となります。
それではっ、お読み頂きありがとうございました!
また次回、よろしくお願いします!
【次回投稿予定日は 2月23日 です】




