二年生の始まり
「ん……ふあぁぁ…………………」
細く開く眠い目を擦りながら、対照的に大きくあくびをする。
今日も今日とて、地上の空には太陽という星が眩く浮かんでいることだろう。
窓の外をぼんやりと眺めても、目に映る光といえば暖かみのない人工的な光のみ。
「紗愛ー、そろそろ起きなよー」
階下からお母さんが呼ぶ声が聞こえる。
なぜこんなにも気持ちのいい布団の中から出なければならないのか…………あー辛い。
とはいってもいつまでもこうして渋っているわけにもいかない。
3学期の始業式の二の舞になることだけは避けなければ。
何せ今日からはより1層シャキッとしなけらばならない。
「おーいー、ほんとに遅刻するぞー。今日から2年生だろー」
―――――― 第3章 二捻生 ――――――
「あ、新城さんおはよう」
「うーん、凜おはよー………」
「あははっ、相変わらず眠そうだな」
「幸は、少し元気、すぎる、けどね」
新しい教室に着くと、親しい仲間たちが話しかけてくれる。
「間違えずにこの教室これたか?」
「えっ、あー………うん、もちろん」
「嘘ね」 「嘘だな」 「嘘、はダメ、だよ」
「………………………」
うう、わたしが間違えていた一年生の教室へ入ってしまったことがバレてしまった。
教室に入ったら誰も居なくて相当びっくりしたさ。
それもきっと寝ぼけていたせいか。
そろそろ1学期の始業式兼入学式が始まる。
それまでになんとか頭を起こさなければ…………。
先生たちの話を聞いている間に寝落ちしてしまうかも。
「ふー、緊張するよなー、今日から二年生だもんな」
幸のその何気ない一言で、一瞬クラスの雰囲気が張り詰めたことがわかる。
その時に皆の心に浮かんだ感情は十人十色。
夢へ近づけると、胸を弾ませる者。
いよいよ始まる実技授業に不安を抱く者。
別段緊張するでもなく、いつも通りに過ごす者。
私はというと、もちろん期待が感情の大半を占めていることは間違いない。
あの憧れのパイロットにいよいよ近づくことができる。
そして何よりも、あの日交わした葉菜との約束を果たすためのスタートラインに立てるのだ。
葉菜、私一生懸命頑張るから。
葉菜も、アメリカ領で頑張ってね。
心のなかで、最愛の親友へ向けてそう呟いた。
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一年生、3学期修了式前の教室での朝礼。
「永咲さんが、アメリカ領の学校へ留学…………?」
宮井先生からの突然の発表にクラスが凍る。
そう、葉菜は二年生からアメリカ領へと留学する。
それは、この学校に入学する前…………どころか中学校時代から知っていた。
最初にその話を聞いたのはいつだったか。
「私はアメリカ式の戦闘機型が好きなんだ!だから一年生の間に基礎を学んで、それからはアメリカで頑張るんだ!」
そういった旨の発言を親友から受けた時はとても驚いたし、何よりも寂しさが胸中を支配した。
順当に行けば、いつか葉菜と会えなくなってしまう。
その期間が1年なのか2年なのか、はたまた生涯のわかれとなるのか……………。
それは葉菜が決めることだし、決定に口出しをする権利こそあれど、そこに強制力が働くことは絶対にありえない。
「そ、そうなんだ…………頑張ってねっ」
当時の私は、それを捻り出すだけで精一杯だった。
みなさんこんばんは!イロハです!
あるいはおはようございますこんにちは!
ついについに!第3章が始まりました!
パンパカパーーーン!!
第3章も、よろしくお願いします!!
さていきなりですが、メインキャラの1人であった
葉菜がメンバーから離脱してしまいました。
詳細は書きませんが、葉菜のことも
応援して頂けると葉菜も作者も嬉しいです!
以前より告知していた第3章にあたっての
改稿の方は確認していただけましたでしょうか?
念の為、後書きの最後に付け加えておきます。
また、作品のTwitterアカウントも出来ました。
(https://twitter.com/iroha_TETUHANA)
フォローよろしくお願いします。
本日より、毎週日曜と水曜の午後22時に
投稿してまいりますので、これからも、
またはこれから、応援よろしくお願いします!
それでは、ありがとうございました!!
【次回投稿予定日は 2月5日 午後22時 です】
『第3章にあたっての改稿該当箇所一覧』
・第3話
・第5話:生徒人数設定の変更
・第9話
・第16話:九龍さんは男性ではなく女性!
・第26話
・第30話:シンプルに年代を間違えていたので修正+後書き変更
・第46話
・第51話




