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鉄の世界に咲く花は  作者: イロハ
惨劇の予兆
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これが筋肉痛か

『おーい、子供たち。そろそろ寝る時間だぞ』


再びゲームに熱中していたオレたちを呼んだのはグラフ。

珍しく少々渋るリュトに言い聞かせ、2人で歯磨きをしにいった。



敷かれた来客用布団は非常にフカフカで寝心地はよさそう。

枕の触り心地も良好だ。

ただし、布団が1枚足りず、オレはリュトと同じ布団で寝ることに。

まあ日頃から潜り込まれている訳だからそれと同じだと言えば片付く話だしオレ自身別に気にしていない。

ちなみに寝室はオレ、リュト、ディラ、レイの4人が使う。

クイラとグラフはオレが昼寝をしていた部屋だ。



電気を消し、並んで布団に入ろうとしたところで漸く気がついた………枕が1つしかないではないか!

そりゃそうだよな。

布団と枕は1つずつで1セットなんだから。

枕だけ多いなんて歪なことはそうそうないだろう。


『おいリュト、リビングからクッションか何か借りてくるから離れてくれね?』


『いや』


右腕にまとわりつくリュトをなんとか引き離そうとするが、力を込めれば込めるほど固くより強くすり寄ってきて離れる気配がない。


『おばあちゃんがはなしちゃダメっていってたもん!』


『……………??』


レイが何か言ったのか?

全くもって意味がわからないが。

細かなやりとりをしている間にリュトと自分の体温でいい感じに温かくなってきた布団から出たくなくなったオレは、リュトを誘導して抱きかかえるようにして片腕を伸ばし、枕代わりに貸してやる。

こうしてオレは本物の枕を勝ち取ったのであった。




『――――――――ンヅッ!?』


腹部にかかる正体不明の重量感。

それによって誘発された全身の痛みによってオレは夢の世界から引きずり降ろされた。


『あさだよ!おにいちゃん!』


次いで鼓膜への声量攻撃。

その声の主は当然―――――――――


『おはようリュト。相変わらず朝から元気だな……』


『おはよー!もちろん、リュトはげんき!』


『そんな元気なリュトさんに質問したいんだけど…………なんで手繋いでんの?』


『はなしちゃダメだから!』


即答である。

あのばあさん、リュトに何を吹き込んだんだ………?

とりあえずいつまでも馬乗りになられて転がっている訳にもいかないと、上体を持ち上げようとしたところで――――――――


『!? おにいちゃーーん!!』


オレは全身を駆け巡った激痛によって再度その場に仰向けで倒れ込んだ。





『昨日の畑仕事で全身筋肉痛ってか!わははは!日頃運動不足なんじゃないか?』


『そんな笑い事じゃないてててて』


少しでも体を動かせばそれに連動して必ずどこかしらが痛む。

確かに運動という運動はここ最近全くしておらず、強いていえば週末の散歩くらいか。

ましてや普段なかなか酷使するようなこともない筋肉を無理に動かしたわけだからな。


『筋肉痛はゆっくりしてるよりむしろ動いた方がいいとも言うがな。今日も畑行くか?』


『いや、勘弁してくれ………』


『だろうな!わはははははは!』


朝食の場でディラに筋肉痛をいじられる。

その笑いにつられてオレの隣で跳ねているリュトが普段と変わらぬ様子でいることにより一層の情けなさが湧き上がってくる。

オレはこの何ともいえない恥ずかしさに急かされるように朝食のパンを口に詰め込んでいった。



今日は日曜日、明日は平日のため、今日の夕方にはここを出て家へ帰ることになっている。

少しも動けない…………というか動きたくないオレは約半日、リュトに付き合ってやることにした。

こんばんは!イロハです!

あるいはおはようございますこんにちは!


いつしかにもお知らせした通り、

現在第3章執筆中でごさいます。

が、少々手間取っておりまして、

頭を抱えております(苦笑)


どの選択肢が一番面白いストーリーに繋がるのか、

シャーペン片手に苦悩しております……………。

まだ時間もあるので悩んで決めようと思います。


それでは今回はここで終わりますー。

また次回よろしくお願いします!


【次回投稿予定日は 1月19日 です】

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