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鉄の世界に咲く花は  作者: イロハ
惨劇の予兆
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浴室のゴタゴタ

オレは何とか追い返そうと散々に渋ったが、結局クイラに押し切られる形で頭を洗われている。


「おい、恥ずかしくないのかよ…………」


「えーー? 全然? グリュックだってリュトと入ってるでしょ」


「いやまあそうなんだけれどもさ」


言われてみれば確かに、なんでなんとも思わないんだろう。

リュトが子供だからかな?

向こうが意識してないが故なのかもしれない。


でもクイラはなんとも思ってないっぽいからな。

真相はわからない。


「お子様といっしょに入ったところでそんなふうには思わないわよ。はい、流すわよー」


クイラの言い草に反論の1つもしたくなったが、泡まじりのお湯に遮られる。

顔面をはう泡が落ちきらないままにクイラが口を開いた。


「―――――――ねえ、私たちのこと、どう思ってる?」


まただ、どうしてこの一家はこうも答えにくい質問を投げかけてくるんだ?

懸命に頭を回し、何とか答えを捻りだそうとする()()()()()

一芝居を打った理由は実に単純。

質問への答えなんかは即刻決まるのだが、それを素直を口にするのが恥ずかしいがための時間稼ぎに過ぎない。

尚微量にまとわりつく泡を手で払い除け、意を決して答えを―――――――――――


「―――――っおわっぷ!?」


返そうとしたところでクイラがシャワーを顔にかけてきた。


「げほっ、げぇほっ………なにすんだよ!」


「あはは!グリュックの迷った顔が面白かったからつい」


むせて詰まった声をなんとか張り上げクイラへ攻めの問いをなげるも、返ってきた返答は納得には到底達しないものだった。


笑うクイラを恨めしげに睨みつけていると…………


「…………あら」


「!?」


笑う際に生じる微弱な揺れがタオルに伝わったのか、体に巻いていたタオルが(ほど)けて落ちた。

眼前にあらわになったクイラのバストに無意識に視線が引かれていくが、クイラはそれをも気にするような態度は見せず、今度はオレの体を洗おうとしてきた。


「っ!! オレはもうでるからな!」


半ギレでクイラからシャワーをひったくり、体に残る泡を流して逃げ出すようにしてふろ場を後にした。





風呂に乱入されて半ば無理やり頭を洗われて。

覚悟を決めればそれすらも泡と共に洗われて。

少しイラつきはしたがあれもクイラの配慮なのかなと思ったりもする。


オレが迷った時もそれが照れ隠しだと見抜いたからきっと邪魔してきたんだ。

そう思うと、いっしょに風呂に入ったこととは別ベクトルの恥ずかしさが込み上げてくる。


私たちのこと、どう思ってる?って、あっちはあっちでなにか恐れていたのかな。

オレに嫌われているんじゃないのか。

心のどこかで疎まれているのではないか。



そんな訳、ないのに。


オレはドライヤーの電源を切り、リビングへと戻った。

こんばんは!イロハです!

あるいはおはようございますこんにちはっ!


お風呂回です。しかもクイラの。

どんな感じに仕上がっているかは実際のところ、

書いている人間にはわかりません(笑)

よき具合に書けていたらいいなと思います。


突然ですが、少しだけ真面目な話を………。

しばらくすると第3章がやってくることは

前回の後書きでお知らせしましたが、

それにあたって、今までの話の細かいところを

修正していこうと思っています。


というのも、もちろん予め設定などは考えて

物語を綴っていはするのですが、そのあとに

より良い設定が思い浮かんだりするからです。

もちろん改稿する度に本編の後書きでも

活動報告でもお知らせしていくので、

確認していただけると嬉しいです。


それでは、堅苦しくなってしまいましたが

今回はここで終わります!

また次回もよろしくお願いします!


【次回投稿予定日は 1月15日 です】

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