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鉄の世界に咲く花は  作者: イロハ
惨劇の予兆
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緊張

勉強づけの日々が始まってしばらくの時が過ぎ。

今日は8月19日の土曜日。

朝食を終えたところである。


そして今日、オレは朝起きた瞬間から…………いや、昨晩眠る前から体が固まるほどに緊張していた。

思わず布団に潜り込んでくるリュトを思いっきり抱きしめてしまった程である。


初めこそ驚いた様子のリュトだったが、直ぐに嬉しそうな表情になり、オレにそのまま甘えてきた。

しかしオレが緊張していたことを悟ると、リュトはオレの頭を撫でてくれもした。


出来れば思い出したくない。

恥ずかしさで頭が燃えだしそうだ。

目覚めた時にオレの腕の中で寝息をたてるリュトを見て記憶が蘇りその場で思わず赤面してしまった。


そんな光景を寝室のドアの隙間から覗き見していた時のクイラのあのニヤニヤ顔が頭から離れない……。

日頃オレの方からリュトへくっつくことはないため、珍奇な光景を見たような感じなんだろうな。

何にせよ、そのあとうざったらしく絡んだりしてこなくてよかった。



グラフが昨晩クイラと準備していた大きな荷物を車へ積みに家を出る。

その間にオレとリュトは歯を磨いて服を着替える。

その後、トイレを済ませたオレにクイラがこう言った。


「グリュック、今も緊張しているかしら?」


「分かってるくせにわざわざ聞くなよ………。してるしてる、かなりしてる」


オレの返答を聞き、クイラが悪戯げに小さく笑う。


「まあそうよね………。なんせ、初めておじいちゃんとおばあちゃんに会うんだものね」


=======================



午前の9時に家を出て、車に揺られること1時間半ほど。

緊張からリュトの手を握り続け、ずっと下を向いていたから気づかなかったが、ふと窓の外を見てみると、随分と山の方まで来ていた。

周囲には高い木が生い茂っており、陽の光も木の葉っぱに断ち切られてぶつぶつにしか届いてこない。

道路も舗装されてはいるものの、自分たち以外の車の影はほとんどない。


「グリュック!もうすぐ着くわよ!覚悟、今のうちに決めておきなさい」


「そんな怖いこと言わないでくれよ!」


そしてクイラの言った通り、やがてポツンと1軒のログハウスが見えてきた。

こんばんは!イロハです!

あるいはおはようございますこんにちは!


遅い時間の投稿になってしまいました………。

そして今回は最近の投稿と比べると少し短め………。

2つ合わせて申し訳ございません。


時間と場面が飛んで突然の山奥へ。

果たしてグリュックはここでどんな経験を、

そしてどんな出会いをするのでしょうか。

ぜひお楽しみに!


それではここらで終わります!

また次回もよろしくお願いします!


【次回投稿予定日は 11月25日 です】

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