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鉄の世界に咲く花は  作者: イロハ
惨劇の予兆
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祖父母との出会い

『おばあちゃーーん!』


車から降りるなりリュトが勢いよく駆け出していった。

向かう先には優しそうな老夫婦が並んで立っている。


リュトはばあさんに抱きつく。

そのばあさんはリュトを優しく抱きとめ、右手で頭をゆっくりと撫でた。


『久しぶりね、リュトちゃん』


『また大きくなったか?元気でいいな!』


2人とも白髪が目立ってこそいるが、腰は曲がっておらず、いたって健康的で若々しい印象を受ける。

特に男性の方はグラフと比較しても見劣りしないほどの体格をしており、立派な「山男」といった感じだ。


車のロックをしたグラフが片手を軽く上げながら歩いていく。


『ただいま、父さん、母さん』


『おかえりグラフ。長いこと運転ご苦労だったな』


…………そういえば確認していなかったが、グラフの発言からしてあの2人はグラフの両親だったのか。

考えてみればクイラはオレと同じ国の出身なわけだから当然といえば当然だが。


オレはここ1ヶ月の勉強のおかげで断片的ながらも会話を聞き取ることは出来るようになっていた。

脳内での単語検索効率がまだ低いため自ら会話をすることは少々困難だが、出来なくはない。



3世帯みなが和気藹々としているなか、オレは車の陰で動けずにいた。

どうやってあの輪の中に入っていくのか………難易度は異常なまでに高そうだ。


『お義父さん、お義母さん、お久しぶりです』


『久しぶりねえクイラちゃん。いきなりで悪いんだけど…………グリュックくんというのは?』


『車の陰に隠れてます………。「グリュック!こっち来なさい!」』


クイラに呼ばれ、オレは慄然としながら顔を覗かせる。

すると、リュトの頭を撫でているばあさんと目が合った。


『そういえば、さっきクイラちゃんの国の言葉で呼んでいたかしら?』


『ええ、あの子は私と同じ国の出身なんです。でも、この国の言葉で大丈夫ですよ』


『あら、そうなの?じゃあ………グリュックくん、隠れていないで、こっちへおいでなさい』


ばあさんが空いている方の手で手招きしながらオレを呼ぶ。

動かない訳にもいかなかいため、オレは勇気を出し、家族の輪の中へと一歩を踏み出した。


『は、はじめまして』


覚えたてのこの国の言葉でご挨拶。

グラフと談笑していたじいさんがオレの声に気づいてこちらを向いた。


『おう!君がグリュック君かい!オレはこいつの父親で、ディラってんだ。よろしくな』


じいさんがグラフの肩を数発叩きながら自己紹介をした。


『はじめまして、わたしはレイよ。よろしくね』


『あ、ああ………よろしく、お願いします』


思っていたものとは異なる対応をされ、オレは困惑を隠せない。

きっといい反応をされないのでは………。

もっと言えば、侮蔑の入り交じったような視線を向けられてもおかしくないものだと思っていた。


だが、それは思い込みで済みそうだ。


リュトが仲介してくれたお陰もあり、最初の会話は比較的まともに行えたと思う。


『みんな、いつまでも外で話していないで、そろそろお家に入りましょうか』


レイの提案に従い、みなが家へと向かっていく。

オレもそれに後ろからついていく。


先程の短いやり取りで多少なり不安が軽減されたとはいえ、心のどこかには疎外感が潜んでいた。

こんばんは!イロハです!

あるいはおはようございますこんにちは!


風邪、ひきました………(汗)

ここ最近寝る時間が遅い上に体もあまり動かせて

いないため、免疫もだだ下がりでしょうね………。


今日はまだ少しは早く眠れそうなので、

体を冷やさないように暖かくして寝ます(笑)


みなさんも体調にはしっかりと

気を配って健康体でいてください。


っと、次の投稿は少し遅れてしまいます………。

ご了承ください。


それでは、今回はこのあたりで!

ありがとうございました!


【次回投稿予定日は 12月1日 です】

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