平日の朝
翌日。
昨日と同じくらいの時間に目が覚める。
そしてその場にリュトがいることにも変わりない……
のだが。
リュトのいる細かい場所には前例がないのだ。
前例と言っても母数は二つしかないが。
そして、件のリュトは現在、オレの隣で丸くなって寝ているのだ。
「そういえば昨日もぐり込んできたんだっけ………」
あくびを噛み殺しながら昨日の夜中にあった出来事をぼんやりするアタマで思い出す。
「あらグリュック、おはよう。今起きたところ?」
部屋の扉が開き、クイラが顔を出す。
「おはよう、そうだ、今起きた」
「もうすぐ朝ごはん出来るから、リュトを起こしておいてあげて」
そう言い残したクイラは1階へと下りていった。
「おーい、リュト起きろー。朝だぞー」
小さく名前を呼びながら肩を優しく小突く。
リュトは小さくうめきながら体をくねくねさせる。
やがて薄く目を開けた。
『ふ……………ん…………ふぁ…………。おにいちゃんおはよ………』
思いっきり体を伸ばす姿はさながら日向ぼっこを終えた猫のようである。
次いで小さな口を精一杯開けてあくびをしたあと力のない声で朝のご挨拶。
内容はわからんが恐らくそうだろう。
「もうすぐ朝めし出来るってよ。下行くぞ」
と言ってもリュトは眠たそうに目を擦りながら首を傾げるだけだ。
オレはベッドをおりて入口へ。
そして階段を指さして下へ行くぞとジェスチャーで示す。
意図を理解したらしいリュトがフラフラとオレの後ろへついてきた。
『おはようリュト。朝ごはん出来たから、座ってちょうだい。「グリュック、リュト起こしてくれてありがとう。ご飯出来たから座って」』
『んー、ママおはよー。わたしさきにおトイレ………』
リュトはクイラにおはようを言った後にトイレへ。
オレはそそくさと席に着いた。
クイラが冷蔵庫から飲み物を運んできて席に。
最後にトイレを終えたちょこっと座って本日の朝ごはんの時間が始まった。
「そういや、グラフは?」
「お仕事よ。いつもリュトが起きてくる時間にはもう出ていってるわ」
「ふーん………」
トーストを齧りながら心ここに在らずといった感じで返事を返す。
大変だなー………なんて適当なことを考えながら淡々と時間は流れていった。
眠気からか、それ以上の会話はなく朝ごはん終了。
手を合わせてごちそうさまでしたをしたあと、リュトはすぐに立ち上がりソファの方へ。
リュトを視線でおっていくと、ソファの前で立ち止まり、特に躊躇することもなく上も下もパジャマを脱いだ。
「うい!?」
驚きに変な声が出てしまった。
…………が、別に驚く必要はないか。
昨日風呂で下着姿どころか全裸を見てる訳だし。
それに、一応……………オレは兄貴、なんだから。
と、自分に言い聞かせるものの、良心からか視線を何とかリュトから外そうとあちらこちらへ忙しなく動く。
だが、「見たい!」という男としての本能のようなものがその良心と敵対し、兄貴という立場を味方につけて暴れ回る。
良心対本能の戦によって視線は縦横無尽の大立ち回り。
そして何もしていないのにも関わらず目が回ってきたところでリュトは無事着替えを終えた。
『着替え終わった?ならちゃんと歯磨きもしていきなさいよ。「ほら、グリュックも!歯磨きしてらっしゃい」』
『ママー、おにいちゃんー、いってきまーす』
『はーい、いってらっしゃい。気をつけてね』
大きな荷物を背負ったリュトは元気に家を出ていった。
寝起きのしおらしさはどこへやら。
快活な声が家いっぱい響き渡った。
「リュトのやつ、朝からどこ行ったんだ?」
「学校よ。今日は日直だからって、いつもより少し早めに出ていったわ」
学校か………オレも秋になる頃には通ってるのかな………。
「家事がひと段落したらあなたもお勉強始めるわよ。しっかり頑張りましょうね」
こんばんは!イロハです!
あるいはおはようございますこんにちは!
皆さんどうも、先日自転車で盛大にすっ転びまして
左膝に大きな擦り傷を負いました、作者です。
今現在痛む左脚をかばいながら書いております(笑)
日頃ケガをするほど運動してないので久々の
擦過傷となりましたが、どのくらいで
治るのやらと疑問に思う日々です(苦笑)
特に設定はないですが、グリュックなら
なんとなくケガに慣れてそうなイメージ………(笑)
と、今回はここらで後書きもとい無駄話は
終わりとさせていただきます。
また次回っ!それではー…………。
【次回投稿予定日は 11月4日 です】




