まるで恋人のような
さて、眠りにつこうとしてからしばらくの時間が経ったわけだが。
オレは未だ眠れずにいる。
その原因はオレの隣で眠っている1人の少女にある。
額まで布団を被った少女は、胸を上下させ、規則正しい寝息を立てている。
オレはその寝息が首に当たっていること、そして美しい金髪から漂う甘いいい匂い。
以上2つが中々眠らせて貰えない原因である。
押し返すか、オレが動けばいいのだが……。
その、かわいい義妹のためを思って微動だにせずに固まっているわけである。
オレは小さくため息をついて、無理やりに寝付こうと目を閉じた。
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『あなた、私はもうそろそろ寝るわ』
『……ああ、もうこんな時間か』
夜はだいたい、2人並んでコーヒー、またはお酒を飲みながらテレビを見るのが日常である。
今日はいつも見ている番組がスペシャルであったことを忘れてしまっていたのでいつもより遅い時間になってしまった。
体重で沈むソファから立ち上がり、2人分のコップを持ちクイラは台所へ。
グラフもテレビを決して立ち上がり、洗面所へと向かう。
そして、歯磨きであったりトイレであったりと各々が寝る準備を始める。
そしてその日にやることを全てやり終え、2人は階段をのぼる。
『あなた、今日から寝る部屋はそこじゃないわよ』
グラフが寝室が変わったことを失念していたのか、子供たちが眠っている部屋の扉に手をかける。
『いや、せっかくだから子供たちの様子を見ておこうと思ってね』
グラフが薄く扉を開けて中を覗く。
クイラはグラフの顔の下に自らの顔を入れ、2人上下に顔を並べた。
『………まあ』
思わずクイラの口から声がもれる。
『2人とも、ぐっすり眠っているな』
『ちゃんと仲良くできてよかったわ』
『全くだ』
愛する子供たちは、とてもよく寝ていた。
ただ、それぞれが1つずつベッドを使って、ではなく、ピッタリとくっついている。
リュトはグリュックの胸に顔を密着させ、グリュックはリュトの頭に腕を回してしっかりと抱いている。
およそ昨日突然としてできた兄妹とは思えない光景だ。
長年の恋人であるかのような体勢で眠る子供たちの姿を見て、心が温まるのを感じた。
『お休み、2人とも』
グラフが小さく呟いて、隣の新しい寝室へと足音を忍ばせて歩いていく。
それに続くクイラの瞳が微かにキラッと光ったのは、あくびのせいか感涙のせいか、それは本人にも分からなかった。
こんばんは、イロハです!
あるいはおはようございますこんにちは!
前回からしばらく間が空いてしまいました。
もし楽しみにしてくださっている方が
いらっしゃいましたらごめんなさい。
自分で書いていてなんですが、リュトかわいいな、
と実に心から思います(笑)
とはいえ、自分のキャラが可愛くない
物語書きの方は少数派なのでは………と
自分的には思いますが(笑)
近頃あまり時間が無く、小説の下書きが
だんだんと少なーくなってきてしまいました………。
それが原因で投稿が遅れてしまうのは
嫌なので精一杯頑張ります!
それでは、また次回もよろしくお願いします!
【次回投稿予定日は 10月29日 です】




