さあプレゼントを渡そう!
カオスの到来から程なくして。
幸が持ってきた大きなビニール袋からお菓子やジュースを取り出し、いよいよパーティらしくなったところで。
………とはいっても雰囲気に大差はなく。
幸と葉菜が大騒ぎし、凜がそれを宥める。
私は特にそれに干渉することも無くなんとなくお菓子を食みながら楽しく眺める。
夕はただただ飲む食べる。
永遠に、いつまでもいつまでも………。
「あれ、このお菓子もうないの!?」
葉菜が空になったお菓子の袋を指さし、プチ犯人探しを始める。
みなが一斉に首を横に振るなか、件の彼女のみがそれに気づくことなく別のお菓子を食べ続ける。
自覚なき犯人の無言の白状を見て咎める者はいなかった。
幸がふと思い出したように私に尋ねてきた。
「なあ、そういえばプレゼントいつ渡すんだ?」
何も知らない凜は「え?」と。
それ以外の2人は「あ」と。
そして夕は「モグ」と。
パーティという名義の元、飲み食いによる糖分の異常摂取により舞い上がっていた私たちの頭からは本日のメインイベントがすっかり抜け落ちていた。
「よしっ!じゃあ私から!」
「あれ?幸はこのお菓子とジュースじゃなかったの?」
「最初はそのつもりだったんだけどねー。やっぱりそれだけじゃなんとなく寂しいかなと思ってさ。はい、凜!誕生日おめでとう!」
プレゼントを差し出された凜はそれを両手で丁寧に受け取る。
「ありがとう中嶺さん。開けちゃってもいいのかしら?」
「待って凜!先にみんなからのプレゼント渡すだけ渡してそれから一気に開けよう!」
「それじゃあ私も渡す!えーとどこどこ……あった!はいどーぞ凜!」
葉菜がカバンの中からプレゼントの入った箱を探し当て、凜に手渡す。
「ありがとう永咲さん。箱に何か書いてあるわね……何かしら」
箱の側面にはプレゼントを買ったお店のロゴが彫られていた。
開ける前にプレゼントがバレちゃうかも……!
と思ったが凜はそのお店を知らない様子だったのでセーフ。危ない危ない。
「次、私。凜誕生日、おめでとう」
夕は黄色の紙袋を2つ凜にプレゼントする。
大きいものと小さいものが1つずつ。
「2つもあるの?ありがとう黒森さん」
「うん……大きい方はネタ、だけど………ふぇ」
凜には聞こえないような小さな声で夕は不敵に笑った。
内容を知っている私も思わずつられて笑いそうになったがギリギリで堪える。
ジュースを飲んでいた幸はジュースがおかしなところに入り込んだらしく盛大にむせる。
「じゃあ最後私だねー。よいしょっ……と、凜誕生日おめでとー」
恐らく凜は私の後ろにある巨大すぎる袋から適度なサイズな袋が出てくると思っていたであろう。
少なくともその人間大ほどもある袋がそのまま渡されるとは思っていたいなかったと思われる。
凜はそれを正面から両腕で抱きかかえる。
凜は座っているため、こちらからは姿が見えなくなる。
「わー大きいわねー……ありがとう新城さん」
とお礼を言う凜。
どことなく驚きを隠せていない口調だったことはどこか可笑しかった。
さてみながプレゼントを渡し終えたからには、続いて順に開けていくパートに入る。
「どの順番に開ければいいのかしら」
「まあ無難に渡した順番でいいんじゃないか?」
ということで凜は幸からのプレゼントを手に取り、ゆっくりと箱を開けた。
こんにちは!イロハです!
あるいはおはようございますこんばんは!
珍しいお昼投稿になります。
理由はありません。なんとなくです。
いよいよお盆期間に入りますねー。
親戚勢揃いで宴なご家庭も多いのでしょうか。
自分も例外なく集まりがあります。2回も。
まあ楽しいからいいんですけどね(笑)
今回は渡す回でした。
無論次回は開ける回になります。
お楽しみに!
それではまた次回!さようならー!
【次回投稿予定日は 8月16日 です】




