真のゲーマー、ここにあり
凜の家は外から見た感じどうやら1階建て。
玄関の左側にあるリビングを抜けた先に部屋が2つあった。
その中の奥側にある部屋が凜の部屋のようだ。
「ここが私の部屋よ、入って」
凜がドアを開き、私たちを中へ招き入れてくれる。
部屋の突き当たりには大きな窓、右奥には大きな窓を左側にするようにして勉強机が置いてある。
机の上には高校で使っている教科書やノート、問題集が整頓されている。
その他にも4人並んだ家族写真や小説なども綺麗に並んでいる。
勉強机の対角線、部屋の左手前にはクローゼット。
凜に許可をとって開けてみるとカラーボックスの中に洋服などが凜らしく綺麗に畳まれていたり、上着がハンガーにかけられていたりした。
クローゼットの奥には小学生の頃のものだろうランドセルも発見した。
私はそれを手に取って嫌がる夕に半ば無理やり背負わせてみた。
見事にピッタリフィット。
怒る夕を上手にあしらう幸とポカポカするランドセルを背負った夕を見ていると微笑ましくなってきた。
部屋の左奥にはベッドが置いてある。
薄いクリーム色のシーツの上にはパソコンがあった。
「凜、パソコン持ってるんだな」
「ほとんど調べ物とかにしか使わないんだけどね」
「ゲームとかやったりしないの?」
「夜、勉強終わりにやったるするくらいね」
凜がゲームをやるのか。
なんとなく意外な感じがした。
ゲーム好きな葉菜と幸は好きなゲームを凜にオススメしている。
「‘ターゲットサバイブ’ってゲーム知ってる?」
ターゲットサバイブというのは世界的に大人気なFPSゲーム……というものだということを葉菜から聞いた。
私はあまりゲームをやらないから詳しくは知らないが、葉菜と幸はよく通信して遊んでいるらしい。
「私が一番やってるゲームよ。あまり上手ではないけれど……」
「「おお!」」
ゲーム好き2名が目をキラキラさせて食い気味に凜に迫る。
凜がベッドの上のパソコンをつけ、ゲームを起動した。
画面にタイトルが表示され、私にはよくわからないゴチャゴチャとした画面に移る。
「こんな感じよ」
ズイッと身を乗り出した2人の顔から途端に血の気が引いていくことがわかった。
「凜レベル高ぁ!?これめっちゃ強い武器じゃん!」
「勝率92%……キルレート16.8とか凜バケモノか!?」
……ほっほうどうやら凜はバケモノだったらしい。
微塵も理解できてはいませんけれどもね。
隣にいる夕にもよく分からないらしく私にもたれかかって携帯を触っている。
ランドセルは知らぬ間に下に降ろされていた。
「あんまりやってないってウソじゃん!有り得ないくらい色々と高いんだけど……」
「そんなにやっているつもりはないわよ。時計を見たらいつの間にか朝ってことはあるけれど」
「自覚ない!やりすぎだよ!」
「葉菜、これ見てみろよ」
揃って大騒ぎしていた幸が画面を見てフリーズ。
幸に続いて画面を見た葉菜がまたフリーズ。
何やら凄そうなので私も画面を覗いてみるも、知識がない私には感動することが出来なかった。
でかでかと表示された「ギルド」なる欄に「絶境戦線」と書かれている。
その右下には「世界ランキング1位」と書かれている。
なるほど、関連知識ゼロの私にも流石にその言葉の意味は流石にわかる。
要は凜の所属するチームは世界で一番強いってことだよね?
「ひょっとして誰でも知ってる‘Rin’って……」
「私は‘Rin’でやってるけど」
「「いままで無礼な態度を取ってすみませんでした」」
「やめてよ!ちょっとなんで膝ついてるのっ!」
凜に跪く幸と葉菜。
その異様な光景を眺め思わず苦笑い。
「紗愛見て、こんな、の見つけ、てきたよ」
再度クローゼット漁りに興じていた夕が私に掲げてきたのは……
「ちょっと!それ私の下着じゃない返して黒森さん!」
夕が両手で持っているのは紛うことなきパンツ。
「「さすが、下着まで大人ですね神様は」」
「恥ずかしいやめてそんなことないしそろそろその態度やめてもらえないかしらっ!?」
現場はカオス。
跪く2人と私にパンツを掲げて見せる夕。
双方に対して絶え間なくツッコミ続ける本日の主役。
私はどうすることも無く、ただ笑うしかなかった。
こんばんは、イロハです!
あるいはおはようございますこんにちは!
今回はまあまあ比較的長いお話になりました。
………よね?
凜がメインのお話です。
とはいっても振り回されているだけですが(笑)
誕生日のお話には少しも見えないですよね(苦笑)
次回はちゃんとそれっぽくなります、多分。
今回はこの辺りで消えようと思います。
それではー、さようならっ!
【次回投稿予定日は 8月11日 です】




