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鉄の世界に咲く花は  作者: イロハ
二捻生
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邪魔するなオーラ

時と場所、それぞれが移り変わり。

着実に模擬訓練を重ね、補助付きではあるものの、シミュレーションのマシンを用いた模擬実習を行う段階まで授業は進んでいる。


「さあ!みんな、自信はタップリですカ!?」


朝の教室に、スフィカの元気な声が響く。

今日は2年生に進級してから初めてのテスト。

内容はコックピット内の構造、メーターやレバー、ボタンなどの位置と役割の把握が正しくできているか、というものだ。


「まあ、大丈夫だろ」


「私も大丈夫だと思うー」


私と幸の2人は教室の後ろでスフィカと共に駄弁っている。


「大丈夫、だけど、使わない、ボタン、とか不安、だな……………」


「同じく、そこは懸念している」


クリーと夕もこの会話の輪の中に交じってこそいるものの、どこか落ち着かない様子で視線が斜め下に向きっぱなしだ。


2人の言う「使わないボタン」というのは、訓練ではまず出番のないボタン出会ったり、例え実践であっても使用場面が極端に限られている機能の事だろう。


「でも、そういう機能の方が少ないから、他がちゃんと覚えられていれば合格は出来るんじゃないかな」


「や、やっぱり、そうだよね…………」


数多(あまた)ある機能の中でも、使用頻度の低いものはそうそうある訳ではない。

夕にそう伝えると、小さく息をつき、胸を撫で下ろすような仕草を取った。

これで少しは肩の荷を軽くして上げられただろうか。


「………………しかし、凜は何をやっているんだ?」


「まあ、真面目だからな。あそこまで根詰めなくても、凜なら合格なんて余裕だろうに」


「学校来てからずーーっとプリントと睨めっこしてますネー」


この輪に交じっていない凜はといえば、自席に座ってテスト範囲のプリントを握りしめている。

私が教室に入ってきた時に凜を見つけて話しかけようかと思ったが、轟々と発せられる「邪魔するなオーラ」に押され、すごすごと教室後ろの輪に交ざった次第だ。


「とりあえずこのテストに落ちて退学、なんてやつはよっぽど怠惰なやつばっかりだろ。クリーも夕も、そんなんじゃないだろ」


「うん、私、頑張って、きたから……………」


「安心できたよ。ありがとう幸」


幸の言う通り、2人が頑張ってきているのは私もスフィカも、そして当の2人も互いに十分過ぎるほど分かっている。


夕は先生から筋がいいと言われているし、クリーは接近戦が苦手だったが、それも徐々に改善されつつある。


「もうそろそろ先生が来る時間ですヨ!私たちも自分の席につきましょウ!」


5人、最後にアイコンタクトを交わす。

残り少ない時間ではあるが、私ももう一度、最終確認をしておこう。

みなさまこんばんは、イロハです!

あるいはおはようございますこんにちは!


お、今完全に無意識でしたが、久しぶりに

上の挨拶に「!」をつけてしまいました。

アホっぽいかなーと思っていつかから

やめていましたが、たまにはいいですかね(苦笑)


短めの後書きではありますが、

今回はここで終わりたいと思います。

それでは、また次回お会いしましょう!


※Twitterもあります

https://twitter.com/iroha_TETUHANA


【次回投稿予定日時は 5月24日 22時 です】

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