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鉄の世界に咲く花は  作者: イロハ
二捻生
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記念すべき初搭乗日

『次は葉菜か?こっちに来い』


『は、はい!』


今は授業2時間目の終盤。

1時間目と2時間目の半分と少し程の時間を使ってグラウンドの説明と機体の外見、外装を学ぶ時間に当て、今は5機のP1と先生とスタッフ合わせて5人での内装確認の時間。


先生の担当しているP1からマヤが降りてきて、入れ替わりで葉菜が呼ばれた。


『ふーーー緊張した……………次、頑張ってね』


『うん、ありがとう。頑張ってくるよー』


……………なんて、普段と変わらないテンションでマヤのエールに応えるも、内心はプルップルに震えている葉菜である。

幼い頃から憧れ続けた戦闘機型の機体が目の前に。

両手に大量の汗を握り込みながら、先生の待つ機体へと向かう。

機体の下まで来たところで大きくフーッと息をつき、心を落ち着かせようと瞳を閉じる。


「……………………よし」


頭に日本領にいる最高の仲間たちを思い描きながら、機体側面にある足がかりを使って、いざコックピットへ。


=======================



『……………お、来たか』


『来ました、よろしくお願いします』


開いたコックピットに恐る恐る右足から入る。

座席に無事着席すると、ようやく今自分が置かれている立場を自覚し始める。


幾つものメーターやボタン、画面、レーダーやレバーなど、見ているだけでクラクラしてくる。


『緊張、してるな』


先生が苦笑いを含ませながらそう言ってくる。

もしかしてこの人、私の事バカにしてる………!?


『し、しかたないじゃないですか…………』


兵士に憧れのある人間が、初めて機体に乗って緊張しないなんていう事がありますかね。

いいやないとも。

少なくとも葉菜はそう信じている。


『まあ、仕方が無いといえばそうだろうな。初めてなんだし、気楽にやれよ。私だって最初はそんなもんだ』


教師に慣れるほど優秀なパイロットでさえ、初めはそういうものなんだと、静かに胸を撫で下ろす。


『そろそろいけるか?』


『大丈夫です。よろしくお願いします………』


消え入りそうな声で返事をする。

授業初めに配られた資料を片手に、それぞれのパーツがどのような機能を持っているのか頭に詰め込んでいく。


もっとも、採用率の高い練習機なだけあって簡単なはずなのだが、葉菜の頭は既にバースト寸前だ。

新しく1つ覚えようとすれば、3つ前に覚えた機能が記憶領域からおさらばしていく。

焦りながらも必死についていこうとするが、頭の処理がなかなか追いついてくれない。


かといって後がつかえているため、葉菜1人のためにこれ以上の時間を裂くわけにもいかない。


このままの調子で時間は流れていき、記念すべき初搭乗は渋い結果に終わってしまった。


『そう気を落とすな。最初なんだ。後々プリントででも復習すればいいさ』


『はい……………』


普段通りに頭が回せていない、葉菜本来の実力が出せていないことは葉菜自身も理解している。

それでも、やっぱり悔しい……………。


大事な授業で自分の実力を100%出し切れなかったことが。

これほどまでに緊張してしまっている自分の不甲斐なさが。


無念を抱いたまま、葉菜はゆっくりとP1を降りた。

みなさまこんばんは、イロハです。

あるいはおはようございますこんにちは。


ようやくアメリカ領組も機体を

用いた授業に入りました。

両組とも機体授業に入り、『鉄花』も

ここからが本番といった感じになってきました。

流石に時間かかりすぎですね(苦笑)

これからも変わらず頑張っていきます。


それでは今回はここで終わります。

それでは、また次回もよろしくお願いします!


※Twitterもあります

https://ncode.syosetu.com/n3101ex/


【次回投稿予定日時は 5月17日 22時 です】

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