第299話 装備が更に強くなって返って来る
採取を終えた俺たちはその足でケアテミスさんの屋敷に戻って来た。
俺たちはケアテミスさんのメイドのリリィさんに案内されて応接室通された。
姫姉とケアテミスさんはどうやらもう少し時間が掛かるようで俺たちにはここで待ちらしい。
それならと俺は無限収納から今回手に入れた神酒の素材の一つとされる腐りかけた木の実に見える物を取り出して詳しく調べる事にした。
森ではザッと錬金の素材になるかどうかだけを見ていただけなのでどんな解析結果になるか少しワクワクする。
《コリアリの実(変異種)》
コリアリの木になる木の実の変異種
通常のコリアリの木の実よりも毒性が強くその毒は神をも殺す程と恐れられる
毒は実の中に含まれており食べる事でその毒性を発揮する
毒の効果は通常の実でも即時に麻痺が起こり食した者を死に追いやるが変異種は更に全身に炎症を起こさせ至る所から血を流す事になる
解毒するには神級の解毒魔法かエリクサーなどの最高級の回復薬でしか方法が無い
神酒の素材の一つ
蒸留を繰り返しアルコール度数が98%まで至った酒にこの木の実を漬けて三日三晩途切れる事無く魔力を注ぐ事で完成する
神酒の製造を手伝っていたとある低級の神がこの木の実の毒性がどんなモノか興味を持ち食べて三日三晩苦痛に苦しんだ
それ以降神界ではこの木の実をそのまま食べる事を禁じている
なんかとんでもなく面白い小噺が付いていたがどうやらこの木の実は本当に神酒の素材に間違いないらしい、作るのはどう考えても難しすぎるけど。
そんな事を考えながら他の素材も調べていると姫姉とケアテミスさんがエンチャントを終えたのか部屋に入って来た。
「やぁ、待たせたね。でも待たせた甲斐がある位には良い出来になったとこの私が保証するよ」
部屋に入って来たケアテミスさんはそう言いながら席に着き、姫姉も疲れた様子で俺の隣に座った。
それからケアテミスさんによるエンチャントの説明会が始まった。
「それじゃ説明を始めようか。まず皆んなの防具に付与したエンチャントだけど今回は大奮発して全ての属性攻撃に対する耐性を付けたよ。コレで火も氷も雷も腐食もそして破壊にも耐性が付いたから少々の事ではダメージは通らず壊れもしない最高の防具になったよ。コレなら君たちが恐れていた武器を介した通電もどうにかなるよ。それに武器の方にも少し手を加えて柄と鍔にも属性攻撃に対する耐性を付与しておいたから本当に余程の強い攻撃で無い限りは効かない筈だよ」
その話を聞き俺はコレならこの先も行けると確信し、更に強くなった装備一式を受け取った。




