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第297話 今回も姫姉はケアテミスさんに教わる

 翌日、昼食を食べ終えた俺たちは王城から馬車を出して貰いケアテミスさんの屋敷にやって来ていた。

「なるほど、それで君たちは雷耐性のある装備かエンチャントが必要になって実力と知恵のある私のところに相談に来たと。分かった、それじゃあ今回も直接指導といこうか」

 俺たちが事の経緯を伝えるとケアテミスさんは得意げな顔をしながらそう言って俺たちから装備品一式と姫姉を連れて部屋を出て行った。今回も蚊帳の外にされた俺と少女は姫姉のエンチャント作業が終わるまでの間、消耗品の買い足しついでに街をぶらつく事にした。


 消耗品の買い出しと言っても食料は王城で最高の物を用意して貰えるし、砥石なんかは武器のエンチャントがあるおかげで必要が無い。その他で必要な物といえば装備の汚れなんかを拭き取る為の布と手入れ用の油くらいだ。そしてそのくらいの物は直ぐに手に入る。なので必然的に時間が余る。時間潰しにカジノに行く手もあるが前回もカジノに行ったので今回は別の事をしたい気分なので俺と少女は取り敢えず冒険者ギルドに足を運んだ。


 冒険者ギルドは昼過ぎという時間帯な事もあって殆ど人は居らず、受付嬢も暇そうにしていた。

 そのな受付嬢たちを横目に俺はボードに張り出されている依頼書を眺めた。

 だが残っているのは常設の依頼や依頼内容と報酬が見合って無い依頼に依頼内容が困難などの緊急性の無い一癖ある様な依頼ばかりだった。

 その中でもコレといって気になるものも無く俺は少女にも何か気になるものが無いか確認したが首を横に振られてしまった。

 コレで何か依頼をして時間を潰す事も出来なくなりどうしようかなと途方に暮れていると受付嬢から声を掛けられた。

「あの、お間違えがなければユーマ様でしょうか?」

 そう訊ねられて反射的に「違います」と返したが受付嬢の横に立っていたギルドマスターが「直ぐにバレる嘘を吐くな」と呆れながら言って来た。


「それでギルドマスターがわざわざ何か用ですか?」

「あぁお前たちにちと頼み事をしたかったんじゃがもう一人の嬢ちゃんはどうした?」

「姫姉ならケアテミスさんの所で装備品のエンチャントをしてますよ」

「ほぅ、嬢ちゃんがエンチャントをか。それでお主らは暇してるのか。なら丁度良い、お主らに打ってつけの依頼があるが受けてくれるか?」

「そうですね、内容を聞いてからでも良いなら」

「構わん、なら場所を移すぞ」

 そう言ってギルドマスターは俺たちに上のギルドマスターの部屋に来るようにと親指を立ててジェスチャーした。


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