第296話 雷対策の為に帰還する
「それでこの階層で引き返すわけだけど今から帰ったら夜中過ぎになるから途中まで戻って残りは明日の朝帰るってことでいい?」
「そうねわざわざ夜中に帰るのも疲れるし一泊するのは賛成」
「じゃあそういう事で」
そうして俺たちは六十五階層まで移動し、そこで一泊してから翌日の昼過ぎにダンジョンから出た。
ダンジョンから出て来た俺たちを見て予定よりも早い帰還にダンジョンの扉を見張っていた兵士たちが驚いていたが一応ちゃんと馬車を呼んでくれていた。
俺たちはその馬車に乗り王城に帰った。
王城に着くとメルリアさんが俺たちの早い帰還に疑問に思ったのか何があったのか訊ねてきた。
「実は七十二階層の敵が全部雷を纏ってまして金属製の武器や防具だと通電してコッチにもダメージが来るんでその対策をする為に帰ってきました」
「雷ですか、確かに金属製の武器や防具に引き寄せられる性質があるのは知っています。私たちも対応策として雷属性攻撃の耐性をエンチャントされた装飾品や防具を使うのが通例です。その手の相談でしたら錬金術師にするのが最適ですね」
俺たちもそうしようかと思っていたので明日ケアテミスさんのところに行くつもりだった。
その事をメルリアさんに伝えると「ではこちらからケアテミス様に言伝を出します。お伺いする時間を教えてください」と言われた。
俺は姫姉と軽く話し合いをして昼過ぎに行く事にしてその事をメルリアさんに伝えると「わかりました。では明日の昼過ぎに伺うことを伝えて置きます」と言って訪問の手配までして貰った。
その事に俺たちは感謝しつつそれぞれの部屋に戻り、リラックスできる服に着替えてから俺の部屋に集まった。
俺と姫姉は明日ケアテミスさんのところに行く前に無限収納から何か使えそうな物が死蔵されてないか調べる事にした。
コレまで結構な数のモンスターを倒して来たが雷耐性のあるモンスターと戦った記憶は無いので雷耐性のある素材をピンポイントで持っている筈も無く、せいぜい無限収納の整理が出来たくらいだった。
その後はベッドに寝転がる姫姉のマッサージをしたり、逆にマッサージをして貰ったりしながらどんなエンチャントを付けるか相談をして時間を潰した。
そんなこんなをしている間に夕食の時間が来たようで俺たちは食堂に向かい田中さんにウィンダムさんたちや王女様たちと出来立ての美味しい料理に舌鼓を打ち、食事を終えた俺たちはそれぞれ部屋に戻り俺は明日の事を考えながら眠りに着いた。




