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第289話 オークキングの王冠のオークション

 商品の受け取りが終わりコルトーニさんが壇上から降りた所でバイヤーさんが次の商品について話し始めた。

「次の商品も本日の目玉の一つの紹介です。その一品もダンジョンボスを倒した際のドロップアイテムでその本体の煌めき、そして散りばめられた宝石の輝きは一級品! その名もオークキングの王冠です!」

 

 司会のバイヤーさんがそう言い終わるタイミングでシェルジュさんがオークキングの王冠を載せたケースを壇上に運んでテーブルの上に置いた。

 テーブルの上に置かれた王冠は光を反射して煌めき、数々の宝石と共にその価値を誰の目にも分からせていた。

「皆様このオークキングの王冠を見て貰った所でこの商品の詳細について説明します。王冠自体は全部金で出来ており更に周りに散りばめられた宝石は両サイドにはレッド、ブルー、ピンク、グリーン、イエローと色鮮やかなダイアモンドがに嵌められており、中央にはアレキサンドライトがしっかりとした存在感を放っております。そして何とこの王冠には知力上昇と念話のエンチャントも施されております。そんな逸品が三百万シアからのスタートです!」

 バイヤーさんのその宣言と共にオークションが開始され、「三百三十」「三百四十」と声が聞こえたかと思うと十ずつ上がり続けて遂に「四百」まで値が上がった。

 その後も勢いは落ちたが何人かが十ずつ値を上げ続けていつの間にか五百目前まで値が上がっていった。

 そして「六百」の声が聞こえて来た所で続く声が無くなりバイヤーさんなハンマーを鳴らして六百万シアでの落札となった。

 俺は先ほどと同じように一足先にシェルジュさんに部屋に通され、その直ぐ後に落札した人がオークションのスタッフに連れられてやって来た。

「コルトーニ様落札おめでとうございます。それで六百万シアのお支払いですがギルドカードで宜しいですか?」

 何と落札したのはさっきゴブリンキングの王冠を落札したコルトーニという人だった。

 お金はあるところにはあるんだなと思いつつコルトーニは支払いを確認し、俺は自分のギルドカードに入金されていることを確認した。

 それからコルトーニは先ほどと同じくオークション会場の壇上まで行き、バイヤーさんから落札したオークキングの王冠を受け取っていた。

 これで俺の用事は一応終わったのでひとまず姫姉が待つ席まで戻り、姫姉たちと相談をしてこのオークションを最後まで見ていくことにした。

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