第286話 オークションの説明
俺たちが寛いでいると部屋の扉をノックする音と「こちらはユーマ様方の控室でしょうか?」と訪ねる声が聞こえて来た。
俺はその声に「そうです」と返すと「失礼します」との声と共に一人の男性が扉を開けた。
「初めまして、私はバイヤーより皆様の案内を仰せつかったシェルジュです。シェルジュとお呼びください。間も無くオークションが開始されますので皆様を会場まで案内しますが宜しいですか?」
俺はやっとオークションが始まるのかとウキウキしながらシェルジュさんに「はい」と返して立ち上がった。
姫姉たちも立ち上がり俺たちはシェルジュさんの案内でオークションの会場まで移動して来た。
会場の入り口では多くのオークション参加者が会場に入って行くのが見え、俺たちもあの中に入って行くのかと思っているとシェルジュさんが「あちらは一般参加者の入り口です。出品者の方々は向こうの扉から特別席にご案内します」と説明をして来た。
確かに向こうの扉に入って行くのは俺たちと同じように商業ギルドの職員らしき人に案内されている人たちだけだった。
俺たちもその扉を潜りシェルジュさんの指定した席に座った。
「それではオークションの説明をさせて頂きます。まずオークション参加者には参加費として百シアを頂きます。今回ユーマ様方は出品者ですので参加費は発生しません。ただし出品した品物が落札されない場合には参加費を支払って貰うことになります。これは出品者のオークション参加費無料を悪用する者を排除する為の仕組みです。次にオークションの入札方法ですが入札の始めには出品額の一割以上の値段を後ほどお渡しする番号札を掲げて宣言して頂きます。その後は出品額の1%以上の値段で構いません。高額の商品はその限りではありませんが。そして落札されれば支払いをして頂き、こちらで確認をして問題が無ければ商品をお渡しします。簡単ですがこれが入札の一連の流れです。何かご不明の点はありますか?」
俺は何となく理解できたので「無いです」と返し姫姉たちも「無いです」と返した。
「ではつぎはオークション出品者の方の説明を致します。オークション出品者には順番が来る前にこちらからお声がけしますのでその間に出品物の準備をして頂きます。そして順番が来ましたらそこからはオークションの司会が出品物の紹介をしてオークションを開始します。そこからはこちらで全て行いますので出品者が何かをする必要はございません。そして落札されればすぐに支払い手続きを行い出品物を渡して終了です。何かご不明の点はありますか?」
こっちも特に分からない事は無かったので俺は「無いです」と返し、姫姉も「分かりやすい説明だったので特に無いです」と返した。
そして説明が終わった所でオークション会場の正面の壇上にバイヤーさんがやって来てオークションの簡単な説明をした後、オークション開始を宣言した。




