第285話 オークション当日
次のダンジョン探索はオークションが終わってからと決まり俺たちはそれまでの間に消費した物資の補充や役に立ちそうな物を買ったり戦闘訓練をしたりして日々を過ごしオークション当日になった。
早めの昼食を食べて俺たちはメルリアさんの引率でオークションの会場である商業ギルドに馬車で乗り付けた。
商業ギルドの中に入るとオークション当日とあってか結構な数の商人や貴族といった身なりのの人たちが待機しており、商業ギルドに入って来た俺たちのこともどういった人間か見極めようとする視線を送って来ていた。
俺たちはその視線を気にせずにメルリアさんの先導で受付に行き、メルリアさんが受付嬢に「オークションの出品で来ました」と伝えると受付嬢は「わかりました、少々お待ちください」と言って奥の部屋に入って行った。
それから直ぐにオークション担当のバイヤーさんを連れて戻って来た。
「お待ちしておりました、どうぞこちらへ」
バイヤーさんはそう言い俺たちをこの前とはまた違う部屋へ案内してくれた。
「こちらの部屋はオークション出品者の方の待機室となっております。ではオークションに出品する出品物の確認をさせて頂きます」
バイヤーさんにそう言われて俺は無限収納から今回出品するゴブリンキングの王冠とオークキングの王冠を取り出してテーブルの上に置いた。
バイヤーさんは「失礼します」と言い手袋を嵌めてから王冠を隅々まで確認した。
「問題ありませんでしたのでオークション出品物の手続きを致します。出品物の取引開始価格は事前の通りゴブリンキングの王冠が二百万シア、オークキングの王冠が三百万シアで間違いありませんか? もし問題が無ければこちらにサインを」
俺はバイヤーさんのその確認に「はい、間違いありません」と返し、差し出された書類を確認して一応メルリアさんにも確認して貰って問題無しとの判断をして貰ってからサインをした。
「はい、では最終手続きはこれにて完了しました。オークションは一時間後に始まりますが皆様もご覧になられますか?」
バイヤーさんにそう尋ねられて俺たちはどうするか話し、少し興味があったので見ることにした。
「見てみたいです」
「分かりました、ではオークションの開始時間になりましたらこちらに案内人を行かせます。オークションの参加の仕方についての説明もその者からお聞き下さい。では私はまだ仕事がありますので失礼します」
そう言ってバイヤーさんは部屋を出て行き、俺たちはオークションが始まるまで待つ事になった。




