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第283話 オークションに出品しよう

 一通り喜び合ったところで俺はギードさんに渡されたオークションの紹介状の内容を確認することにした。

「えーとなになに? ……なるほどね。取り敢えずオークションの主催は商業ギルドで次のオークションは一週間後で明日までに出品者は出品物を商業ギルドに提出する必要があると」

「へぇー、それでどうするの?」

「ここで買い取って貰えないなら出してみるのが良いかなと思うんだけど?」

「まぁ私もちょっとオークションは気になるし、出品で良いんじゃない」

「それじゃあ出品するって事で」

 俺たちはそう意見を合わせ、俺は念話でメルリアさんにオークションに王冠二つを出品する事と伝えた。

 メルリアさんからは「それでは明日の昼食後に商業ギルドまでお供します」と返された。


 それから夕食時に王女様から買い取れなかった物について謝罪をされ、その後オークションでの軽いマナーについてをウォレンさんやウィンダムさんからレクチャーされた。


 そして翌日、昼食を終えた俺たちは商業区画の中心にある商業ギルドにやって来ていた。

 商業ギルドと言うだけあって冒険者ギルドとは違い騒々しく無く皆落ち着いた様子で会話をしつつ入って来た俺たちのことをチラリと見て来た。

 俺たちはその視線の中をメルリアさんの先導でカウンターまで進んだ。

 カウンターの前に立つと受付嬢が笑顔で「本日はどの様なご用件ですかメルリア様?」とメルリアさんに声を掛けた。


「今日は私では無く此方の方々の案内で来た」

 メルリアさんが俺たち三人をそう言って受付嬢に紹介し俺と姫姉はメルリアさんの横に並んだ。

「メルリア様の紹介ですね、それでは改めまして商業ギルドへはどの様なご用件でしょうか?」

「オークションに出品したい物があります」

 受付嬢の質問に俺が代表してそう答えると受付嬢は「分かりました、では担当の者を呼びますので少しお待ち下さい」と言って奥にある扉の先に行き、少ししてから一人の恰幅の良い男性を連れて戻って来た。

「お待たせしました、こちらがオークションの担当者です。続きはこちらの者とお願いします」

 受付嬢にオークションの担当者と紹介された人は受付嬢の言葉に続いて口を開いた。

「初めまして、私がオークションを担当しておりますバイヤー・ビートンです。商談室を用意致しましたのでどうぞこちらへ」

 オークション担当のバイヤーさんはそう言ってカウンターから出て来て俺たちを商談室のある場所まで案内してくれた。

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