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第281話 買取額が倍になった

「悪りぃな、すっかり待たせちまって」

 メルリアさんと共に書類を書き終えたギードさんはそう言いながら俺たちの方にやって来た。

 俺は時間潰しに使っていた作りかけのミスリルを無限収納(アイテムボックス)に仕舞い、ギードさんの方へ顔を向けた。

「それで申請書は書けたんですか?」

「おう、それはバッチリよ! 王女様に承認して貰って来たからな! それでゴブリンキングとかの魔石なんだが全部倍の額で買い取らせて貰うぜ!」

 何となくメルリアさんが頑張ってくれたんだろうと思うので俺はメルリアさんに後でお礼をしようと心に決めてからギードさんに「それじゃその額での買取お願いします」と返して魔石を無限収納(アイテムボックス)から取り出して渡した。


「それじゃ今回も支払いは現金で良いのか?」

 そう聞かれどうするか姫姉に視線を向けると姫姉が「四分割して三人のギルドカードに入金で残りのは現金でお願いします」と言い、姫姉と少女はギルドカードを取り出した。

 いつの間に少女がギルドカードを作ったのか少し気になったがそこには敢えて触れずに俺もギルドカードを出してギードさんに渡した。

 俺たちのギルドカードを受け取ったギードさんは奥に行き手続きをしてから残りの分の現金を持って戻って来た。


「取り敢えず入金しておいたぜ。それでコッチが残りの分の現金だ」

 ギードさんはそう言ってトレイに乗った白金貨の混じった四分の一の現金を慎重にテーブルに置いた。

「それじゃ優くんが持っててね」

 姫姉が当たり前かの様にそう言い、俺はそれに従って無限収納(アイテムボックス)からパーティ用の資金が入っている袋を取り出してそこに今回のお金を入れて無限収納(アイテムボックス)に仕舞った。


 魔石を買い取って貰い思った以上のお金を手に入れた事で俺は満足してしまいそのまま帰ろうとしたところで「おい待てまだ装備品とその他のアイテムの分が残ってるぞ」とギードさんに声をかけられた。

 そういえばそれもあったなと思い出して俺は再び椅子に座った。

「予算が足りんくて買い取れないかと思ったがあの書類のお陰で追加の予算が降りたんでなコッチも全部買い取らせて貰うぜ」

 ギードさんはホクホク顔でそう言い、ドナートさんに鑑定の終わったアイテムを持って来させた。

「まずこの辺のオオカミの毛皮とかの魔物の素材だが全部で一万五千二百六十四シアで引き取らせて貰う」

 コレまでに貯まりに貯まっていた魔物の素材だったがそれなりの額で買い取って貰えるらしい。

 俺は姫姉に確認して姫姉からもそれで問題ないと返って来たので俺はギードさんに「それでお願いします」と言った。

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