第279話 七十階層までの戦利品を買取に
昼食を終えた俺たちはメルリアさんの案内で解体所にやって来た。
解体所に入るとやっぱり暇そうにしているギードさんが俺たちを見るなり顔色を笑顔に変えて駆け寄って来た。
「アンタ達か待ってたぜ! それで今日はどんなモン出してくれるんだ?」
ギードさんは早く買い取る物を出せと言わんばかりに俺たちをテーブルに案内しつつ、魔石を入れる用の箱を持って来た。
「数日ダンジョンに潜ってたのでそれなりの物は出せますよ、期待してください」
俺はそう言って無限収納から今回までの探索で得た魔石を箱に入れ始めた。
自分でもどれだけあるか分からずひたすらに箱に魔石を入れ続けていつの間にか箱が五つ積み上がり、そこからもう三つ箱を積み上げたところでやっと最下級と下級の魔石を全て取り出せた。
そして次にゴブリンキングたち上位種の魔石を出そうとして一瞬悩んだ後、やっぱり出す事にした。
キングたち上位種の魔石を見たギードさんは明らかに顔色を変えて魔石をじっくりと見た後、俺たちを見て「コレは何の魔石だ?」と聞いて来た。
俺はその問いに少しやらかしたかと思いつつ魔石に鑑定を使い間違えない様に答えた。
「コッチがゴブリンキングでその隣がゴブリンジェネラル、それでコッチのがオークキングにオークジェネラルの魔石だな」
それを聞いたギードさんは唖然とした表情を見せた後、「一旦コイツは仕舞って置いてくれ」と言われて俺はキングたちの魔石を無限収納に仕舞った。
魔石は一旦これで全部だがこれから更に道中で開けた宝箱から出た物や採取した物にボス戦で手に入れた戦利品なんかも出していき、ゴブリンキングやゴブリンジェネラルのドロップアイテムを見せると口をあんぐりと開けて呆けてしまい、更に追加でオークキングやオークジェネラルのドロップアイテムを出すとギードさんは天を見上げてしまった。
少しの間天を見上げていたギードさんは小さな声で「マジか……」と呟いた後、「ドナート! 仕事だ!」とドナートさんを呼んだ。
その声を聞いて奥からやって来たドナートさんは俺たちを見るなり一礼をしてからテーブルに広げられた物を見て「えっ!?」と溢し俺たちを二度見して来た。
「ドナート、その反応は分かるが今は仕事が先だ。取り敢えずお前は他の連中も呼んで来て魔石とその辺のアイテムの鑑定を頼む、俺はその間にコッチの装備品を見る」
ギードさんはそう言って装備品よりも数の多い魔石の山とドロップアイテムをドナートさんに任せた。
それからドナートさんが応援を呼んで解体所にいたであろう人員を総動員して俺たちの持ち込んだアイテムを端から鑑定し出した。




