第276話 七十階層のボス戦
「それで七十階層までやって来れた所だけどキリも良いしボスを倒したら一度帰るのはどう?」
夕食や風呂を済ませた俺はダンジョンを出ないかと姫姉に提案した。
「そうね、食料はまだまだ余裕があるけど初めての事だし予定より少し早いけど一度帰るのもアリね」 姫姉も今回の事は慎重に慎重を重ねる必要があると思っているらしく俺の意見に賛成してくれた。
「ならボス戦後に一度王城に帰るって事で」
俺がそう決めると姫姉も「それが良いと思う」と返し、俺たちは明日ボス戦をしてから王城に帰る事にした。
翌日、俺たちは朝食を手早く済ませて万全の状態で七十階層に足を進めた。
七十階層の入り口は山頂の外縁部に繋がっており、そこから中心部に向かって少しの下り坂になっていた。
そしてその下り坂のど真ん中にここのボスであるオークキングとその取り巻きであるオークジェネラルにオークナイトの集団、そしてオークメイジと多数のオークというゴブリンキングの時と同じ様な編成だった。
今回はゴブリンの時と違い俺たちよりも膂力が高いオークたちを相手にするので俺たちはもしもの時に備えて一応避難ができる様にセーフハウスを出す事にした。
まず俺がオークの集団に飛ぶ斬撃を当て少女が遊撃で敵の数を少しずつ削り姫姉が厄介なオークメイジを闇討ちする。
作戦通りに事を運んだがやはりオークはゴブリンたちとは違いタフで思ったよりもオークを倒せなかった。
だが戦闘は始まってしまっているので俺は直ぐにセーフハウス出して設置し、そのままオーク集団を斬り倒しながら進んでオークナイトと刃を交えた。
姫姉も優先してオークメイジを倒していき、少女は俺たちの方にオークたちが行かない様に上手く投げナイフでオークたちの意識を逸らしてくれた。
俺と姫姉がオークメイジとオークナイトと戦っていると姫姉の方にオークキングが向かい俺の方にはオークジェネラルがやって来て厄介な一対多に持ち込まれてしまった。
俺は飛ぶ斬撃と魔銃デュアルガンドを使い周りのオークナイトを牽制しつつオークジェネラルの攻撃を避け、細かく攻撃を当て続けた。
姫姉は影移動で攻撃を躱しつつオークメイジの背後に出て倒す戦法で徐々にオークメイジを減らしていった。
俺も負けじとオークジェネラルに攻撃を当て続け、遂にオークジェネラルの足に深傷を負わせる事に成功した。
そこからは俺の独壇場で膝をついたオークジェネラルの首を飛ぶ斬撃を全力で放ち一刀両断し、残ったオークナイトも刀の切れ味を活かして斬り伏せた。
俺がオークナイトを一掃した所で姫姉もオークメイジを一掃し終わっていて今はオークキングに攻撃を仕掛けていた。
だがオークキングはその体のデカさを機敏に動かして姫姉の背後を突く攻撃にも対応していた。
俺は直ぐにオークキングに向かって魔銃デュアルガンドをアイスバレットにして放ちオークキングの妨害に参加した。
俺の放ったアイスバレットをオークキングは歯牙にも掛けず腕で払ったがアイスバレットの真価は当たった場所を凍らせる事で、オークキングの腕は少しだけ凍った。
その後も俺はアイスバレットを撃ち続けつつたまに飛ぶ斬撃を放ってオークキングの体力を削り続けた。
姫姉もオークキングの死角から攻撃を繰り返して体力を削り続け、オークキングの足を斬り飛ばした。
片足を失ったオークキングは立ち上がるにも一苦労なうえ、俺の放ったアイスバレットのせいで腕も上手く動かない状態でどうする事も出来なくなっていた。
姫姉と俺は動けなくなって倒れ伏したオークキングの首左右から飛ぶ斬撃を放ち両断した。
首を斬り落とされたオークキングは消滅し、残ったオークたちも一掃して宝箱と転移陣が現れたところで俺たちの戦闘は終了した。




