第275話 遂に七十階層まで
「さてそろそろ山頂だけど、この辺で一旦休憩にしようか」
俺は山頂にいるオークたちの索敵範囲に入る前に一旦休憩を取ることを提案し、姫姉たちはそれに賛成して俺たちは軽く休息を取る事にした。
俺たちは無限収納から椅子を取り出して座り、登山で疲れた足を休ませた。
そして少しの休息の後、俺は山頂にいるオークに向かって駆け出して姫姉たちはそれぞれ気配を消してオークたちに向かって行った。
一番最初にオークたちの目の前に辿り着いた俺は警戒していたオークたちに魔銃デュアルガンドをアイスバレットにして撃ち牽制した。
俺の攻撃を喰らってオークたちの気がこっちに向いたところで姫姉たちが投げナイフと飛ぶ斬撃で左右から挟撃し、それを喰らいオークたちの統率が乱れたところで俺も斬り込んで一網打尽にした。
山頂に陣取っていたオークたちを倒した俺は透視盗撮を使って山の反対側を探そうとしたところで姫姉から「優くん、コッチ!」と声を掛けられた。
姫姉の呼ぶ方に向かうとそこには次の階層に向かう為の階段があった。
どうやら丁度透視盗撮で見えないギリギリの山頂の反対側に階段があったらしい。
コレで一応探す手間が省けたので俺たちは階段を降りて六十七階層の入り口までやって来た。
ここまで順調にやって来れた俺たちはここで一度セーフハウスを出して昼食にする事にした。
昼食休憩で体力を回復させた俺たちは準備を整えてから六十七階層に足を踏み入れた。
六十七階層は先ほどまでとは違い、草などは生えているが木々が生えていない本当の山という場所になっていた。
足場も岩が所々にあり歩き難いし、崖になっている場所もあって更に見えにくくなる様に草が生えていて足元にも十分気を付けないといけない様になっていた。
取り敢えず俺は透視盗撮で見える範囲を確認して見るがやはりというか次の階層に繋がる階段は見つからず俺たちは取り敢えず山頂を目指す事にした。
この階層では前の階層とは違い敵が隠れられる場所が少ないので奇襲にはそれ程気を付けなくても何とかなるのが幸いして山頂までは直ぐに辿り着いた。
山頂から透視盗撮を使い見下ろして探すとオークの集団が少し降りた所に居てそこに階段もあった。
その事を姫姉たちに伝え、俺たちは山を駆け降りてオークの集団を倒して六十八階層に進んだ。
六十八階層も六十七階層と似た作りになっていたが次の階層の階段が丁度反対側にあった為、少し時間が掛かった。
そして六十九階層に至っては山頂から透視盗撮で見ても見つからず、魔物が多い所を探してそこに向かい、オークナイトの集団がいた場所の洞穴の中に階段があった。
とうとう透視盗撮でも見つけられない様になってしまったと思いながら今日の探索をここまでにして俺たちは七十階層の入り口でセーフハウスを出して休む事にした。




