第274話 六十六階層までは順調に進んで来れた
昨日のボス戦での疲れも取れ、朝食を食べて気合いの入った俺たちは早速六十一階層に挑んでいた。
六十一階層は青い空に一面の草原で遠くに木々が疎に生えていた。
「洞窟の次は草原か」
「下の階層と似た作りになってるね」
「そういえばそうだな。五階層から六階層に移動した時も洞窟から急に草原に変わってたな」
「この感じならだんだん草原が森に変わるかもね」
「かもしれないな」
そんな事を言い合いながら俺は透視盗撮のスキルを発動した。
最速で進む事になったので俺は最初からスキルを使って階段を探していた。
数十分程して次の階層への階段を見つけた俺はその事を姫姉に伝え、そのまま階段まで最短で進む事になった。
たまに遭遇するゴブリンやゴブリンライダーは接近される前に飛ぶ斬撃で悉く倒して行き、難なく六十二階層へ続く階段までやって来た。
階段を守るのはゴブリンでは無くオークだったがゴブリンライダーよりも攻撃力は高いが格段に遅いので苦戦する事無く俺たちはオーク五匹を倒して次の階層に進んだ。
六十二階層は六十一階層の草原から更に木々が増えたくらいで特に変化らしい変化も無く、俺の透視盗撮で階段を見つけてからそこに最短で進んだ。
六十五階層まではそんな感じの草原を順調に進んで来たが六十六階層で本格的な山登りをする事になった。
透視盗撮を使って六十七階層へ進む階段を探したが山のこちら側には見つからず、俺の透視盗撮では山そのものの透視はまだ出来ないので次の階段はこの山の反対側のどこかにある様と予想を立てた。
その事を姫姉たちに伝え今後の作戦を立てる事にした。
「反対側の何処かにあるんだよね?」
「多分な、俺の透視盗撮でもダンジョンの壁とかが透視出来ないのは知ってるだろ。この山もそのダンジョンの壁と同じらしくて透視出来ないんだよな。だから何処にあるか探すには山の反対側が見渡せるとこに行くしか無いってわけ」
「そっかぁ、なら登るかぐるっと回るかだけどやっぱり登る方が良いかな?」
「そうだなこの山高さはそんなに無いけどこの低い位置からの一周は結構あるから登る方が楽かもな」
「そう、なら登山ってことね」
「そうなるな、ただ山頂付近にはオークの群れがいるんだよな」
「それってどのくらい?」
姫姉にそう聞かれて俺は透視盗撮を使いザッと確認した。
「十体程」
「なら問題ないわね。そうと決まればさっさと進むわよ」
姫姉のその号令と共に俺たちは山頂に向かって歩み始めた。




