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第273話 六十一階層の手前で今日は休む

「倒せたな」

 俺が一人そう呟くと姫姉がやって来て「お疲れ」と言葉をかけて来た。

「今回も何とか怪我する事無くやれたな」

「苦戦って程でも無かったしこの調子のまま行きたいわね」

「まぁでも今日はここまでだな。流石に疲れた」

「そうね、今日はこのまま休みたいわ」


 俺たちは全員疲れた表情を見せていたので全会一致で休む事にした。

 取り敢えずボスのドロップアイテムらしき宝箱を開けて中身を無限収納(アイテムボックス)に仕舞い宝箱と共に現れた転移陣に乗り六十一階層の入り口に移動した。


 今日の探索はここまでと決めた俺たちはセーフハウスに入り、各々装備を外してからリビングに集まり宝箱の中身を確認する事にした。


 宝箱の中身は全部まとめて無限収納(アイテムボックス)に仕舞ったので最後に入れたヤツと思い浮かべて取り出した。

 出て来たのは鉄製らしき剣が五本と魔石の付いた杖が三本にミスリルの剣が一本とゴブリンキングが被っていたと思しき金の王冠、そして魔石だった。


 取り敢えず鉄製らしき剣を鑑定すると鋼鉄の剣と出てエンチャントなどは付いて無かった。

 これは売却だなと思いつつ杖にも鑑定を使い確認してみた所、こっちは魔法威力増強と消費魔力軽減のエンチャントが施されていた。

 サイズも人が使えるサイズだったのでこれは高値で売れる可能性があるかもと少女が教えてくれて姫姉と喜びあいミスリルの剣の鑑定に移った。

 ミスリルの剣は特にエンチャントは施されていなかったがそもそもミスリル製なのでそこそこの値段で売れると少女が教えてくれた。


 最後にゴブリンキングの被っていたらしき宝石が散りばめられた王冠を鑑定してみた。



《ゴブリンキングの王冠》

 ゴブリンキングが被っていた王冠

 王冠自体はオリハルコンで作られておりそれに宝石が散りばめられている


 王冠に散りばめられた宝石はルビーにサファイアにエメラルドにトパーズやダイアモンドなど高価な物が使われている

 知力上昇のエンチャントが施されている




 使われている宝石だけでも高そうなのに王冠自体もオリハルコンなのに驚き、コレがどれ程の値段になるか考えただけでメルリアさんたちの驚く顔が頭を過ぎった。

 魔石はゴブリンキングにジェネラルの魔石が一つずつとナイトの魔石が五つにメイジの魔石が三つだった。

 お金には困って無いが持っていても仕方が無いので姫姉たちと相談して王冠も売れたら売る事にし戦利品は殆ど売却と決めて俺たちは順番にお風呂に入り、夕食を食べてから今日の疲れを癒すために早めに眠りに着いた。

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