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第272話 六十階層攻略

 ボスを倒して六十階層の入り口まで進んできた俺たちは一度休憩を取り、さっきの戦闘の疲れを回復させてから六十階層に足を踏み入れた。

 大方の予想通り六十階層はボスだけの様で、進む先にこれまでの階層ボスとは違う強い力を感じた。

 俺たちは臆する事無く先に進みボスのいる所までやって来た。

 今回のボスはゴブリンキングとその取り巻きのゴブリンジェネラルにゴブリンナイトにゴブリンメイジ、そして雑兵のゴブリンが隊列を組んで待ち構えていた。


 俺たちが敵を認識したという事は向こうも同じで雑兵のゴブリンたちが我先にと俺たちに向かって走って来た。

 だがただのゴブリンなら何体いても俺たちの相手にはならず、俺と姫姉が横一文字に飛ぶ斬撃を放って駆け寄って来たゴブリンたちを一刀両断にした。

 第一陣のゴブリンたちが倒されたのを見てかゴブリンキングが雄叫びをあげ、それを聞いたゴブリンメイジやゴブリンナイトが動き出した。


「姫姉はメイジをお願い!」

「了解」

 俺は短くそう言い姫姉は返事をしながら透明化(インビジブル)と影移動(シャドウムーブ)で一気にゴブリンメイジたちの背後まで移動した。

 残された俺と少女でゴブリンナイトとゴブリンを倒しつつ俺は姫姉のサポートとして魔銃で奥に居るゴブリンジェネラルやゴブリンキングを撃った。

 ただこの程度の攻撃では見切られ簡単に防がれてしまうがゴブリンジェネラルとゴブリンキングは俺の方を優先して見てきて姫姉の動きに気付かず、姫姉はその隙にゴブリンメイジを背後から切り伏せて行った。


 俺たちもゴブリンナイトとゴブリンを倒し終え残るはゴブリンキングとゴブリンジェネラルとなった所で再びゴブリンキングが雄叫びをあげた。

 その咆哮に応えるかの様に地面に魔法陣が現れてそこからゴブリンが大量に湧いて来た。

「召喚持ちか!」

「面倒臭いわね! 優くんはキングに召喚させないで! ジェネラルはこっちで相手するから」

 姫姉はそう言って近場にいたジェネラルに斬り込んだ。

 俺も魔銃をキングの顔面に向けて放ちつつ、一気距離を詰めて斬り込んだ。

 残ったゴブリンは少女が抑えてくれているので俺はそのまま大剣を構えたゴブリンキングとの戦闘に専念する事にした。


 ゴブリンキングというだけあってデカい図体で機敏に動いて俺の斬撃を悉(ことごと)く弾き、一向に有効打を当てられない。

 俺は深く集中し目の前の敵だけに意識を向けて普通の斬撃に飛ぶ斬撃を上乗せして擬似的なほぼ誤差無し同時攻撃を繰り出して何とかゴブリンキングの大剣に罅(ひび)を入れた。

 そこからは俺の独壇場で斬撃に飛ぶ斬撃を合わせた同時攻撃でゴブリンキングの大剣に負担をかけ続けて十何度目かの打ち合いでゴブリンキングの大剣を壊す事が出来た。

 ゴブリンキングは武器が壊れた事に驚き隙を見せ、俺はその隙を見逃さずに斬撃と飛ぶ斬撃の同時攻撃でゴブリンキングの首を跳ね飛ばした。


 

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