浜辺:オイル塗り
音無静香は日焼け止めを塗る準備を始めた。
楽人は近くに座ってその様子を眺めた。
彼女はまず、小さなバッグから眼鏡ケースを取り出して眼鏡を片付けた。
代わりに、日焼け止めオイルの入った小さな容器を取り出して、小脇に置いた。
続いて、ブルーシートのパラソルから出ている一角に、砂地からの熱や感触を和らげるためのバスタオルを敷いた。
(ビーチベッドを借りておけば良かったかしら。でもそれだと、順番万端で誘っているみたいよね…)
彼女はバスタオルの上に座って水着を脱ぎ始めた。
パレオの紐を外すと、チャイナ風のスカートがするりと落ちて、紐のような際どいビキニのパンツと、肉付きの良いプリンとしたお尻が露わになる。
続いて、首の後ろに手を回してフックを外し、胸元を隠しながら、シャツを脱ぐように水着の上を脱いだ。
ぽよんっ
彼女の手に大事な部分を隠されながら、水着から解放された豊かな膨らみが柔らかく弾んだ。
(大きい…)
楽人はサーニャを上回る質量を目の当たりにして、目を奪われた。
所謂、隠れ巨乳ならぬ、隠れ爆乳である。
服の上からではサーニャと同じくらいに見えるが、それは胸の張りや腰の細さでサーニャが上回っているからに過ぎない。
ブラジャーのカップは同じサイズでも、実際のボリュームは静香の方が一回り大きかった。
(…見られてる見られてる♡ 少し恥ずかしかったけど、この脱ぎ方で正解だったようね)
静香はビキニのパンツの紐を解き、両手を枕にしてバスタオルの上に俯せに寝そべった。
体重で押し潰されても大きな乳房によって、頭の高さは足より少し高い。
「そこに置いた日焼け止めオイルを使ってちょうだい」
「分かりました」
楽人は彼女の腰の辺りにある、日焼け止めオイルに手を伸ばす。
彼女の少し大きめで、少しだらしなく柔らかそうなお尻が、否応なく視界に入る。
日焼け止めオイルを掴んだ手を引き戻す際、お尻に当たりそうになって慌てて手を引っ込めた。
彼は雑念を払うように、容器に書かれた注意書きを読み始めた。
彼女が脱ぐ前に手渡さなかったのは策略である。
今後も何度も機会がありそうな手の触れ合いよりも、水着を脱ぐ姿やお尻を見せつけて、彼に意識させることを選んだのだ。
恐るべきは初恋に賭ける喪女の執念と言えよう。
「それじゃあ、お願いするわね」
「はい」
静香はそう言って目を閉じた。
(どうせこの体勢だと須磨君が見えないものね)
楽人は膝立ちで音無静香に跨る。
僅かに触れた太腿から、お互いの体温が伝わり、お互いの心音が僅かに早くなった。
楽人は、日焼け止めオイルを、容器から少しだけ手の平に出す。
視線を落とすと、静香の綺麗な背中が視界に入る。
肩甲骨が浮き出て、中央に綺麗な線の入った、あまり手入れをしていない割に美しい背中だった。
その変わり、腰回りはサーニャに比べて明らかに肉が付いている。
俯せになった姿を上から見ると、潰れた風船のような柔らかい乳房が、背中から大きく食み出していた。
(…まずは無難に真ん中からにするか)
比較対象がサーニャである楽人は特に感慨も無く、背中の真ん中付近から撫でるようにオイルを塗り始めた。
ペタペタ
「こんな感じですか?」
「そうよ…、上手ね。そんな感じで隅々までムラ無くお願いね」
「分かりました」
縦に横に、時々オイルを追加しながら、背中全体に塗っていく。
「…んっ♡」
楽人の手がお尻の割れ目に差し掛かった時、静香から小さな甘い声が零れた。
手が止まり、また背中の上の方に戻って行く。
静香は腰を焦れったそうに揺らした。
「…その辺はもう良いわ。そろそろ他の場所もお願い」
また楽人の手が止まるとその場に手の熱が溜まり、彼女にも躊躇いが伝わって来た。
「塗り残しがあると、変な跡になってしまうのよ。…だからお願い?」
静香は彼の背中を押すように、必要性を主張して懇願した。
「…分かりました」
楽人は彼女のためだと自分に言い聞かせて、オイル塗りを再開した。
両手を背中から左右に伸ばすと直ぐに脇腹を越え、背中から食み出すように半球を描いている乳房に指先が触れると、その柔らかさにまた手が止まった。
(須磨君の手、温かい……でも、もどかしい……)
静香は初めて胸に触れる他人の体温を感じると、物足りなさを覚えてもどかしくなった。
「…隅々までお願い」
楽人の手が再び動き始めた。
押し潰された風船のような乳房の表面を、その形に沿って丁寧に撫でて丹念にオイルを塗り込んでいく。
「…ぁん♡……んんっ♡………んくっ♡…………はぁー♡…」
時折、静香の口から甘い声が漏れる。
胸の周りを塗り終わると、彼の両手はそこから脇腹に沿って下に向かった。
緩やかなラインに沿ってオイルを塗っていくと、左右にも上にも広がる二つの山の麓に差し掛かる。
腰骨の辺りだ。
ビクンッ
「…ふぁっ♡」
両手が肉付きの良いお尻の側面を撫でると、静香の身体が一瞬震え、両手の内側でお尻の肉がプリンのように柔らかく揺れた。
お尻の側面から太腿まで進んだ手が離れ、お尻の上に置かれると、その重みで僅かに沈み、お尻は手の形に柔らかく形を変える。
それから彼の両手は、お尻の付け根からその形に沿って、半球を描くように太腿まで撫で付けた。
プルルンッ
先に指から離れたお尻の上半分の肉が、押し出されて柔らかく弾んだ。
ビクンッ
続いて、砂山でも掻き分けるように、お尻の肉が左右に押し広げられた。
「――ぁあんっ♡」
静香は一際大きな声を上げ、慌てて口を塞いだ。
お尻の隙間に沿って、足の付け根まで丁寧に隅々までオイルが塗られていく。
「…んっ……んぁっ♡………ひぅん♡…………ふぅんんっ♡……ふはっ………ぁっ…」
その間中、静香の口から断続的に、抑えた擽ったがるような浸るような甘い声が漏れていた。
お尻のオイル塗りが終わると、楽人は両手をピッタリ閉じた肉付きの良い太腿の間に入れて、僅かに左右に広げて、太腿の内側にもオイルを塗り始めた。
そのまま太腿と地面で見えない股の間も、表面に沿って指を這わせ、丹念にオイルを塗り続ける。
「……んんっ♡……ぁっ♡…ぅっ♡……ふぅっ♡……ぁっ♡…ぁっ♡………」
静香は全身で身悶えし、次第に声を抑えることも忘れ、口を塞いでいた手もいつの間にか離れていた。
ビクンビクンッ
「――んああぁぁぁぁーーーーーーーーっ♡………ぁん…♡…」
彼女は一際大きな声を上げて身体を大きく痙攣させると、全身の力が抜けて、夢見心地な表情で放心状態となった。
楽人の両手は彼女のそんな様子には一切構わず、最後の部分……膝から下の脹脛や足首のオイル塗りを完遂させるのだった…。
オイル塗りは健全




