student秘話 駱駝対策部隊編
ツギハギの場合
ツギハギの顔は目、鼻、口、耳全てに縫い目があり、名前通りツギハギの女。
だが毎日1日だけ開けるところをルーレットで決めている。
「――。」ムクッ
台所へ立ち顔を洗う、昨日引いたのは目だった。
だから今日はルーティンに対してもスムーズに動ける。彼女には思惑がある、3日連続で口や鼻を当てれていない。
小さな隙間からの呼吸ではキツイというもの、そろそろ当てたいという願いを込めてダーツを投げる。
だが某笑ってコ〇えてのようなルーレットに刺さるのは瞳。
「――っ!!」ガーンッ
今日も、彼女の過酷な1日が始まる。
不落胎盤の場合
「皆んな、お菓子あるアル〜、食べる〜?」
「俺はいいや、仕事前は食べねぇって決めてる。」
「兄さんストイックなんだから、僕は食べます」
「えー⤴︎!ジャッ私兄サン→の分もッ貰っちゃおー!↑↑」
「はぁん!?じゃあ食う!!」
「あっ!お前→!!」
「私も頂こうかしら」
「私モ頂こウ」
「じゃ私も」
不落胎盤自身は気づいていないが実は彼女は面倒見がいい。
情報屋の間ではお姉ちゃんにしたいランキング三冠という本人もしらない偉業を成している程。
「――。」ツンツン
「えっ?お前も食べたいネ?」
「――。」コクコク
目はキラキラしていて、そのクッキーを見つめる。
「でもどう食べて……口は塞がって」
「イィ……!」
縫い合わされた口の隙間に指を仕込む。
いいと口をこじ開け隙間から噛む仕草を見せる歯が見えた、食べさせてといっているのだろうか。
「……はい」
「――。」モグモグ
(可愛いアルなこいつ)
芯九郎の場合
「へいっ!」
「はいネ!」
「おらよっと!!↑↑」
「あっ!!お前どこ蹴って!!」
素一郎は飛んで行ったボールを追いかける。
鳥かごというゲームだ。中に一人鳥を決め周りのみんながカゴとなりパスを回していく。墓掘りさんと鎮玲さんと僕は見てるだけ。
「おっ!姐さん上手いっすね〜!」
「ふっ、任せなさい」
「フッ→やーい一生接待〜⤵へっぴり腰兄さん〜⤵」
「あぁん!?テメェ!!」
この空間には笑い声とほんのひと握りの怒号が飛び交う。
だが、鎮玲は隣の芯九郎の瞳を見逃さない。
「僕達、この仕事を終えたら引退するんです。」
「そりゃまた急で。」
「無事に駱駝も倒して、生き残って、授業や放課後のコンビニとか寄っちゃったりして……またサッカーをするんです。」
「サッカー……好きなんだ。」
「ええ、そりゃ人形の元になるほど。」
「兄と違って僕は身体が弱くて、あまり激しい運動を控えなくちゃ行けなかったんです。でも兄が無理やり部屋から引っ張り出してきて初めてボールを蹴りました。」
「……」
「楽しかった、それだけです。」
「何〜?私を願掛けのサンドバッグにしたの〜?」
「あははっ!申し訳ない!!」
だから……潰される前、兄さんが青に染まっていくを覚えている。
いつかまた、二人で生まれ変わったら……今度こそ二人でサッカーをしよう。二人でパス回してくいやつ。
墓掘りの場合
「墓掘りちゃんってその下どうなっているの?」
「ドうって……醜い顔ガ広がってイるだけだゾ」
「え〜見してよ」
「ニヤニヤすルな。気色悪い」
小さな小さなお顔、その顔をばあやにも見せて。
そう言った婆やが死んだ、親を失って乱心した父親が婆やが好きって言ってくれた俺の顔に硫酸をかけた。
「このフェイスマスクもそコらで買ったもノだ、なんも特別はない、つまらなくて醜くて……」
「何?不幸自慢?」
「……ハ?」
「顔がどうって……昔を背負ってる人達はこの界隈じゃほとんど。面白くないわよ」
「いや、そうイう話……」
「あれっ!?墓掘り顔外してる〜↓?」
「ハハハッひでぇ顔!!睨めっこしよーぜ!!」
「兄さん最低だよ。」
「人の面どこに置いて行ったネ」
「おい、その場合問うのは心だろ。」
目は丸く、驚いている今など比喩ではなく文字通り目を丸くしている。
鼻はなく溶けて平面髪すらも土の上の雑草のように雑に置かれている、醜い顔と思われていると思っていた、恐怖の目で見られると思っていた、皆の中ではまだ馬鹿にできる顔で収まるのか。
「ははっ!睨めッこか!顔を見せ合ウのか!睨め合ってもイのか!そレは面白い!!」
「「「……。」」」
「俺の顔そんなに面白いか?」
「兄さん自重。」
まぁ、今日くらいこの顔で生活してもいいのかもしれない
素一郎
素一郎は仕事では人形の【獣化】の邪魔になるので服は着ない主義にしている。ので仕事着はズボンに全裸、いや全裸の上にボディハーネスなので変態味が凄い(小並感)
「……素一郎だ。」
((((もしかしてそれはギャグで言っているのか?)))))
この場合第一印象が大体酷い。
「――。」ドキドキ
ただ、素一郎はムキムキなので一部の変態には結構好評。
蛇腹皐月の場合
蛇腹の人形【激物特攻】
その能力は、内部での薬物の調合。それの補佐。
その能力は強力で一瞬で10種類の薬を作れる。
「という説明を以前受けたんだけど、これ本当なの?見せてよ〜」
「いいよ、鎮玲の為なら♡」
「前から思ったけど、あんたのその異様な湿度感は何?」
「さぁ?♡」
――調合中――
「でーきたぞっ♡」
と、言って彼女が持ってきたものは、泡が浮き出し消える粘気が強い薬物、耳をすませばフラスコが耐える音が聞こえる。
「「……」」
「どう?♡」
「没収ッッ!!」
楽園の場合
「わたしだけ特にエピソードも強くないのでルーレットで何するか決めますッ⤴︎⤴︎!!!」
「こいつは何言ってんだ急に」
「とうとう頭まで楽園になったアル」
「こいつの場合は元からだ、残念なことにな。」
「手が付ケられない……」
「わたし←の評価さァッ!!↑↑」
て事で今回2回目ルーレット。
そこには全員の名前が均等に置いてある。
「さてさて今回、バニーを着るのは〜⤵?」
「ちょっと待てぇ!」
「えい☆」
ヒューイ…ポス。ポス。ポス。
・素一郎
・梔子
・不落胎盤
「ケェ!→野郎ばっかじゃねぇかよ⤵⤵!!R18ギリギリ来いよ↓↓!!」
「おい、私がいるネ」
「お胸まで盾な人は黙ってくださる〜?」
その後、楽園は地面と深い(そのままの意味で)キスをした。
……ちなみに全員着たが素一郎がちゃんとR18Gギリにしてくれた。
「――。」ドキドキ
「ゑマジでェ!?」
梔子の場合
目が光る。それを見た時は何かが肯定された気がした。
『ははっ!セルディアの人!なんだその人形は!そんなんでうちの店守れるのか〜?』
『あのねぇー?これでも一応人形なの、大人の首一つぐらい造作もないよ?』
『……冗談だよな?』
『さぁ?』
『OK、とりあえず目線だけ逸らしとく。』
お世辞にもかっこいいとは言えない、でもどこかそれを触る手は滑からでどこか湿度が混じってた。
案の定、その店は襲われたけどセルディアのお姉さんが文字通り一捻りで追い返していた。僕は何処かこの視線が外せなく、ずっと見ていた。
ただ懐の人形を握る手は強くなっていくのだけはわかっていた。
「僕、貴方のファンみたいなもので……」
「えぇと?」
やっと、言え……たぁ!
この時密かにとったガッツポーズはあの人形を握る手と同じ気がした。




