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星間航路の旅人  作者: 水縹
旅の終わりに
41/49

3 みため

―――――      ―――――

【RUの宇宙旅行(たびログ)


RUだよ☆

ちょっと忙しくて更新出来なかったの☆

あ、こっちはクーちゃん弟だよ



見てこの景色

感動して圧倒されちゃった

ここはどこかは、ヒ・ミ・ツ


この光景の色を金碧珠(きんぺきしゅ)って言うんだって


じゃあまたね☆☆


―――――      ――――――



「九曜も出したのか?」


地球の海岸で朝撮った日の出動画を加工して、九曜もといクーちゃんがRUと居た。


私服は可愛め男の子。


景色画像多めである


「折角姿あるんだし、艦橋にしか居ないのもアレだから」


『アレとは?・・・私はここにいった記録があります』


「ほら皆で地球に行ったことになった。どうシオくん」


「ただの保存データ・・・」


九曜は艦橋のAIアシスタントのはずなのに、海岸で撮った画像データに九曜を加工して入れた物がいくつか・・・否定するには少し罪悪感を覚えるほど自然に加工してある。


さて、惑星セイレンは地球行きは飛ばした惑星なので全員初めてだ。


エスカ→セイレン

加工水晶✕2000

トロイメライ工房


というクエストを受け、星間航路MELROSEラインを惑星エスカ衛星港E-1を惑星セイレンに向かって出航する。


「この、トロイメライ工房ってアンドロイドのブランドと同じ名前なんだよね」


ルイが選んだクエストだった。


惑星ジエルで最後に壊滅させた界隈の糸口になったものだという。


もともと二次元の3Dアバターの製作が趣味のルイ。その延長でドールの世界に行き当たった。


愛玩自律型アンドロイドに流れたものも居るが、未だに愛好者も多い球体関節人形やビスクドール。


目の保養に耽美なリアル系の人形の情報を見ている時、紛れて椅子に座って頬杖付いた自分が居た時の寒気は無かったと、ルイは語る。


【これで生ものとか】【アンドロイドも負ける】

と、このくらいの反応は許容の範囲だ。


【崩れる前に剥製希望】

即アウトな書き込みに命の危機さえ覚える。


そこから辿れば芋蔓に大量に出てくる、盗撮、コラージュ、ファンアートと称するあられもないアレコレに激昂したのだという。


尊厳をかけて徹底抗戦となった次第だ。


「外見で苦労してる割に、自分の容姿は気に入ってるのがルイらしいよ」


「普通だと思うけど?俺が謙遜する必要ある?綺麗とか美しいとか」


髪をかきあげ、小首を傾げて微笑む。


「知ってる」


「っ!」


口元を押さえてシオは吹き出した。


「笑ってくれるのはシオくん達だけだよ。ユージン、引きすぎ」


操舵席から振り返りもせず、ユージンは鳥肌を立てドン引きしてる。


「うぇ~なんか苦手なんだよねぇ。シシンはどう?」


こちらも意外に無反応で、ユージンは話を振る。


「キラキラだなって。地球の低身長であっさり塩顔の環境育ちなので、長身で塩顔でない人の顔の区別があんまりわかんないです」


そもそも認識基準が違うタイプだった。


「ガブリエルは?」


「そうなんだなぁ、と。僕もそう返したら良かっんだろうか」


「ダメだと思うよ」


真面目に考え込むガブリエルに直にツッコミを入れるユージン。


「んー。ルイは人間離れした造形してるから『あっそうですよね』ってなるけど、ガブリエルは、色が白くて目立つけど、顔立ちは普通の範疇の雰囲気イケメンだからナルシストだなって思われると思うよ」


言ってのけた。


「っそうなのか?」


ガブリエル本人が1番ビックリだ。月面では結構美形とか言われてきたのに。


「なんていうか、手が届く高嶺の花?」


「ユージンちょっと厳しくないか?十分美形だろ」


「顔立ちだけだったら、シオのほうがいいよ」


「おぉ、ありがとう?」


「ガブリエルさんは顔立ちも体格もしっかりした男らしい感じですけど、感じですよね」


シシンも辛辣だ。


「肉体だったらユージンさんが1番です!」


筋トレを見たのか、参加したのかシシンは力強く断言した。


それは確かにと、ルイとシオに文句はないが、いつの間にかシシンが弟子と化している雰囲気だ。


「・・・所詮、好みの問題か」


なんだか1人下げられた気してならないガブリエルだった。



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