1 かえり
木星まで1週間、木星から太陽系を離脱し星間航路MELROSEラインの最初の惑星の宇宙港E-1までおよそ5日。
「開・放・感」
地球生まれのシシンは星間ワープでもやもやとしたどことなく体調不良に陥り、ひたすら瞑想してやり過ごしていた。
「これが太陽系外の惑星と衛星」
初めて見る光景にガブリエルは感動している。
「ルイ・・・ニューミヤのおじさんからメールすごい来てた。これはどうしたら」
「シオくんこまめにチェックするように前も言ったはずだけど?」
3桁超えるメールに慄いている。
「・・・後で通信する」
「どうせなら皆でお話しすれば?新メンバー紹介みたいな」
「はいはい。今日の14:00ならいいって」
エスカの衛星E-1はMELROSEラインの終着と言う事で、整備が整っている。
何が突出ているという惑星ではないが、何でもまあまあ揃っている稀有な惑星だった。
この惑星にたどり着いた先人が、先の銀河に希望を抱いたであろうそんな場所だったと、今は想像できる。
本日はE-1の宿泊施設はドミトリータイプの6人部屋だった。二段ベッドが2台とベッドになるソファ2台の部屋だ。ソファの間のローテーブルに端末をセットして通信を開いた。
「ご無沙汰して申し訳ありません。シオです」
『久しぶりだね、待っていたよ』
折角なので全員で挨拶をと5人揃ってフレームに映る。
「こちら、月面都市で乗せたシシンとガブリエルです。オトホシの復興に当たってもらうつもりです。事後報告で申し訳ありません。こちらはサトウシオヤ商会の財務を中心に色々やってもらっているニューミヤさんだ」
「ルイパパぐぎゅ」
口走ったユージンの顎を言わせないと、ルイが強めにガっと掴む。
「それはやめろって言ったよな。忘れた?」
「・・・ほへんははい」
『・・・仲良くしてもらっているようで安心したよ。シシンとガブリエルだったね。はじめまして。ニューミヤだ』
低音の美声のナイスミドルは優雅に微笑む。
「この前の伝言はちゃんと伝えたけど、オトホシの現状どういうことか教えてほしいんだけど」
『そうだな。少し楽しくなって、思っていたより大きな話しになってしまったかな』
「へぇ、珍しい。そんな事あるんだ」
『あるから世界は面白い』




