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星間航路の旅人  作者: 水縹
未知の星間航路
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11 なまえのこと

オリビアで充実した3泊を終えシュガーソルト号は、次の惑星セイレンは飛ばしてMELROSE(メルローズ)の最終地点エスカへと向かう事にした。


およそ1週間の道のりである。


セイレンでのメンテナンスが都合の良い時間で取れなかったのだ。


エスカは予約の際にクエストを受ければメンテナンスの時間を融通してもらえると言う事で、フルーツを届けながらひとつ抜かしを決めた。


そして、星間ワープも3日目過ぎると慣れてきたのが09:00ミーティングである。


―――09:00―――


「報告です。今日のお昼はレーション2Yトマトソースのミートボール。オリビアのオレンジジュース付いてます」


「報告。シオくん、家の父からメールが届いてるはずなんだけど、よんだ?返信欲しいってメールがあったんだけど」


「まだ読んでない」


集まるだけでグダグダである。


「シオくん、業務メールは小まめにチェックして下さい」


「ごめん」


艦長席の端末を確認すれば、20件メールが来ていた。


「それと、エスカを抜けたらすぐ太陽系だから。今、太陽系に入る手続きしてるんだけど、ユージンの名前・・・」


「あー。読めない?」


「それもだけど、ユージン・アートルマじゃなかったのか?」


「引き取られたじいちゃんのとこ、叔母さん家族が居たから、跡継ぎ問題とかで揉めたくないし、母方の名前かっこよかったから」


仲村渠(ナカンダカリ)勇仁(ユウジン)


「銀河公用語の時はナカンダカリ・A・ユージンって書くけど、日本語表記はコレ。何せ強そうでしょ」


自慢げなユージンに、シオが恐る恐るとルイを見た。


視線を受けルイは、指を滑らす。


「俺は、こう」


丹生宮(にゅうみや)ルイ。


「ぅっ・・・3文字珍し系のかっこいいやつ」


佐藤な志央のダメージは深刻だ。


(同じ読みでも、佐東や藤の無限バリエーション系なら少し張り合えたのに。いや、せめてサイトウ系かワタナベ系じゃないと同じリングに上がれない。まて、佐藤は日本語姓規模最多ということは・・・普通すぎる。鈴木、高橋、田中の仲間たちは何処に居る)


地球になら居るのではないだろうか。


珍しくシオは1人、錯乱気味に思考を飛ばして言い表せない葛藤に悶えている。


「因みに、ニューミヤのおじさんの名前は?」 


「アンリ」


「うわ~それっぽい」


太陽系はもうすぐそこである。



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