村長、影の総大将と『初対面』するにゃ!
村長は、以前からずっとお礼を言いたいと思っていた。この村が猫たちのおかげでこれほどまでに発展し、素晴らしい知恵で救われたことを、どうしても猫豆の神様である総大将に直接伝えたかったからだ。しかし、あまりの神聖さに気後れしてしまい、なかなか足を運べずにいた。
ついに決心した村長は、レオの案内でポカポカとした陽だまりの広場へと向かった。
「お、お初にお目にかかります、総大将……! この村を救っていただき、本当に、本当にありがとうございます……!」
緊張のあまりガタガタと震えながら、村長は地面に額をこすりつけるように平伏した。
その微笑ましい対面の最中、精肉店主が興奮を隠せない様子で駆け寄ってきた。
「キラ様! おはようございます! 昨晩預かった四頭分の魔獣、拝見しましたよ! あれだけの質と量を、まるで散歩のついでみたいに狩ってくるなんて……! おかげさまで村中の肉屋が今朝からお祭り騒ぎです。本当にありがとうございました!」
村長は驚きで目を見開いた。「……今、なんて言った?」
昨日まで「ただの不思議で可愛い猫」だと思っていた存在が、人知を超えた圧倒的な力を持つ「総大将」であったことを、この瞬間に初めて理解したのだ。
(村長、頭を上げて。肉はみんなで分ければ村が潤うにゃん。村長が誠意を持って治めてくれているから、これは俺からの報酬だと思ってくれたらいいよ。我々猫の印象は悪くないので、これからも頼むにゃん)
キラの慈悲深い言葉が脳内に直接響き、村長はカリスマ性に深く打ちのめされ、心からの忠誠を誓うこととなったのだった。




