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転生したら子猫だった  作者: こっちのあっきー


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循環の完成(おトイレから食卓まで)にゃ!

 この『猫豆の粉』の有用性は、レオの肉体強化だけには留まらなかった。

 ニナがこの粉を小麦に混ぜて焼いた新しい『特製プロテインパン』は、食べた瞬間に体に力が漲るとして、町の人々の間で瞬く間に大ヒット商品となった。これまでは硬いパンをかじって空腹を紛らわせていた旅人たちも、ニナのパンを食べるようになってからは「疲れ知らずで一日中歩けるようになった」と驚きの声を上げている。


 さらに、この粉の価値は食卓の外へも広がった。キラの指示で、この粉を牛や豚、鳥の餌に少量ずつ混ぜて与えるようにしたところ、家畜たちは驚くほど短期間で丸々と太り、毛並みも見違えるほど艶やかになった。病気一つせず健康に育つ家畜たちのおかげで、町全体に新鮮な肉や卵、ミルクが行き渡り、食糧事情はもはや「完全に満たされた楽園」へと進化したのだ。


 そして、この循環システムの最後の一ピースを埋めたのが『猫の学び舎』だった。

 猫たちが生活する学び舎では、これまでは匂いの処理が悩みの種だった。しかし、キラが粉の一部を特殊な製法で乾燥させ、指定トイレの砂として導入したところ、驚異的な吸水力と消臭力を発揮した。部屋に漂っていた特有の匂いが嘘のように消え去り、掃除をするニナも「これならいくらでも猫ちゃんたちと触れ合える!」と大喜びだ。


(油を搾り、粉を喰らい、その残りで環境を整え、さらに畑へと還す。完璧な恵みの循環だ)


 キラが築き上げたこの「無駄のない掛け算の因果」により、『猫の国』の富と衛生環境は、もはや他国の追随を許さない絶対的な聖域へと到達した。町を歩けばどこからともなく香ばしいパンの香りが漂い、通りは清潔で、住民たちの顔には活気があふれている。かつての飢えに震えていた頃が嘘のような、黄金色の豊穣がこの国を包み込んでいた。


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